カタール・ワールドカップ(W杯)で最も注目を集めているサポーターの1人と言えば、彼女を思い浮かべる人は少なくないのではないだろうか。
決勝トーナメント1回戦の日本対クロアチア戦でも注目を集めたイヴァナ・ノールさん。クロアチアでモデルとして活動する一方、カタール入りした後は、赤と白を組み合わせた国旗を彷彿とさせる柄のビキニやノーショルダードレスなどを着用して応援する姿が度々話題を呼んでいる。
2014年ブラジル大会、18年ロシア大会でもその存在は世界のフットボールファンの間で話題となっていたが、今回はカタールでの“過激振り”がさらに拍車をかけている。現地では女性はできるだけ肌を隠すことが推奨されている文化があり、ノールさんの服装は「カタールにはそぐわない」「文化を侮辱している」などの批判の声もあった。
そんななか、ノールさんは英紙『The Sun』のインタビューに登場。インタビュアーは、以前、クリスティアーノ・ロナウドの“暴露”を請け負ったピアース・モーガン氏だ。
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モーガン氏は「その服装はどのように中東で受け入れられているか?」と問うと、ビキニ姿でオンラインインタビューに応じたノールさんはこのように返答している。
「今、この国には多くの外国人が訪れています。私の服装についてネガティブなリアクションを受けたことはないです。もっと何か、否定されるかと思っていましたが、正直なところ、とても驚いていますし、とても幸せです。女性も男性も、子どもも一緒に写真を撮ろうと言ってくれます」
また、「入国前にドレスコードについて訴えていたが、それは認められたのか?」と問われると、このように語った。
「正直、最初にそのルールを聞いた時はショックを受けました。肩や膝、お腹などすべてを見せることを禁じられていて、『なんてこと! 全部を隠す服なんて持ってない』とお手上げな感じでした。
でも、私はイスラム教徒ではなく、ヨーロッパではヒシャブやニカブを尊重しているのだから、私たちの生活様式や宗教を尊重する必要があると思いました。私はクロアチア出身のカトリック教徒で、ワールドカップのためにここにいる。実際にここに来て、彼らは服装について何も行動を起こしませんでした。政府機関の建物を除いて、私が望む服を着ることが許されていると感じます」
クロアチアの勝利の女神との呼び声も高いノールさん。次のブラジル戦でも、もちろんスタジアムで声援を送る予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部