統計結果によると、新人選手より「むしろスター選手のPK成功率が低い」と紹介

 日本代表はカタール・ワールドカップ(W杯)の決勝トーナメント1回戦でクロアチア代表と対戦。1-1で延長戦までもつれ込む激闘を演じ、PK戦の末に1-3で敗れてベスト16敗退となった。韓国紙「毎日経済新聞」は「『先攻が有利』という嘘 日本が泣いたPK戦の科学」と報じている。

 英紙「テレグラフ」が「科学的にPK戦に勝つ方法」を特集。その内容を受けて、韓国紙「毎日経済新聞」では「一般的に言われることとは異なり、PK戦を先に蹴るチームの勝率は高くない」という点を紹介している。

 米トリニティ大学のリカルド・マヌエル・サントス教授が、1970年以降、計663回のPK戦を調査した結果、先攻チームの勝利確率は「50.8%」だったという。後攻とほぼ同じとなっており、明らかな差と断言できる統計結果ではなかったという。記事では「今回のW杯でも日本とモロッコがPK戦で先攻となった、日本は負け、モロッコは勝利した」と16強で明暗が分かれたPK戦について触れている。

 また「むしろチームのスター選手のPK成功率が低いことが分かった」と言及。スター選手、一般選手、新人選手に分けた時、「新人選手のPK成功率は90%に達し、一般選手は70%台、スター選手は60%台にとどまった」というのが最近の研究と伝えた。

 W杯で行われた30回のPK戦を見ると、中央に蹴った時の成功率は「57%」で、左右の成功率は「74%」。さらにGKの動きもキックの成功確率に大きく影響すると指摘しており、キッカーを惑わすようにその場でジャンプしたり手を動かした場合、ゴール確率が10%下がると伝えていた。(FOOTBALL ZONE編集部)