ジャカは「練習に加わってこの大会のことを忘れようと思う」

 カタール・ワールドカップ(W杯)に出場した欧州の主要リーグでプレーする選手たちにとって、本当に大変なのはこれからかもしれない。英紙「90min」は、「W杯で敗退したグラント・ジャカと冨安健洋はアーセナルにいつ合流する?」と報じ、ベスト16でカタールを離れることになった選手たちの動向を報じている。

 日本代表は決勝トーナメント1回戦のクロアチア代表戦にPK戦の末に敗れて、準々決勝を目前にカタールを離れることとなった。試合後に冨安は「少し休めるといい。サッカーのことを忘れる時間が必要だ。少し時間が欲しい」と、切り替えるための休養を求めていた。負傷を抱えたまま日本代表の活動に加わり、大会中も右太腿に違和感を覚えた冨安には、確かに休息が必要かもしれない。

 アーセナルには、日本と同じくベスト16で敗退したガーナ代表のMFトーマス・パーティ、スイス代表のMFグラニト・ジャカもいるが、ジャカは現在UAEでトレーニングキャンプを行っているチームに即座に合流する予定だという。

 ポルトガルに1-6で敗れた試合後、クラブの活動に戻ることについてジャカは「もちろん、気持ちの上では難しい」と言いつつも、「でも、これは僕たちの仕事の一部であり、サッカーの一部だ」と、受け入れる姿勢を見せた。

「うまく回復しないといけない。プレミアリーグの再開が待っている。もちろん、もっと長くここにいたかったが、僕たちは負けてしまったから、チームに戻ることに不満はない。そこで達成したいことがあるし、チームがプレシーズンでドバイにいることも分かっている。ドバイに戻り、チームに合流して、練習に加わってこの大会のことを忘れようと思う」

 冨安のように休暇を求める選手もいれば、ジャカのようにボールを蹴りながら切り替えようとする選手もいる。異例のシーズン中に行われたW杯後、各選手がどのように切り替えてシーズンの後半戦に臨むかによって、所属クラブの順位も大きく変わってきそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)