条件つきではあるが、実績ある戦術家が率いるチームからの関心は興味深い。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』は12月8日、セリエAの名門ラツィオがスポルティングの日本代表MF守田英正に関心を寄せていると報じた。

 守田はサンタ・クララでの1シーズン半を経て、今季からスポルティングに加入。リーグ戦での先発出場10試合を含む公式戦18試合に出場し、3ゴールを挙げている。

 カタール・ワールドカップでは初戦のドイツ戦こそコンディションの問題もあって出場しなかったが、コスタリカとの2戦目以降は3試合先発出場。ラウンド16のクロアチア戦では延長前半までプレーした。

 Gazzetta dello Sport紙によると、ラツィオのマウリツィオ・サッリ監督は、守備に優れた選手で中盤を整え直したがっているとのこと。移籍金が1000万ユーロ(約14億円)未満と、夏に関心を寄せたイバン・イリッチ(ヴェローナ)の約半額に抑えられるのも魅力的という。
 
 だが、クラブの財政事情から、守田獲得にラツィオが動くかどうかは、ルイス・アルベルトの去就次第になるようだ。サッリ監督との衝突がたびたび報じられるL・アルベルトは、母国スペインへの帰国を望んでいるとも言われるが、ラツィオが納得するだけのオファーは届いていないとされている。

 ただ、Gazzetta dello Sport紙は、L・アルベルトの移籍先が見つかれば、思うように出場機会を得られていない今季の新戦力マルコス・アントニオのブレイクにもつながる可能性があると指摘。L・アルベルト放出なら「モリタへの道が具体化するかもしれない」と報じた。

 ナポリ時代の美しいサッカーで世界を魅了し、チェルシーやユベントスといったビッグクラブを率いた智将の指導を守田が受けることはあるのか。今後の動きに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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