アルゼンチンは24年前のW杯で自分たちが見せたトリックプレーに似た形で被弾

 オランダ代表が土壇場でトリックプレーのフリーキック(FK)を決めた。現地時間12月9日のカタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝のオランダ戦、ほぼラストプレーというタイミングでFWボウト・ベグホルストが決めた。

 オランダはアルゼンチンに2点先行を許すなかでベグホルストを投入するなど、長身選手を生かしたパワープレーにシフト。それにより1点を返すとアディショナルタイム10分の表示で、ほぼラストプレーとなったタイミングでゴール正面、ペナルティーエリアのすぐ外でFKのチャンスを得た。

 直接狙うのが想定される位置でアルゼンチンも壁に人数をかけ、FWリオネル・メッシはグラウンダーのボールを防ぐために壁の後ろに寝た。その状況でオランダはジャンプする壁のすぐ横にグラウンダーのパスを選択し、これを受けたベグホルストが蹴り込んで土壇場の同点ゴールになった。試合は2-2で延長戦へ突入した。

 このパターンは、1998年フランスW杯のイングランド戦で、アルゼンチンがMFファン・ベロンからMFハビエル・サネッティのパスで得点したのと似たような形。オランダの執念の一撃は、アルゼンチンが24年越しで自分たちのトリックプレーを決められる形になった。

 米放送局「FOXスポーツ」は、「ワォ! なんてゴールだ」と驚きを持って速報している。(FOOTBALL ZONE編集部)