ブラジル代表を率いるチッチ監督が、9日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝、クロアチア代表戦を振り返った。

ブラジルはクロアチア戦、優勢に試合を進めながらも相手GKリヴァコビッチに阻まれゴールレスで90分を終了。延長戦でFWネイマールが先制ゴールをこじ開けたが、同点弾を奪われてPK戦の末に無念の敗退となった。

大会前に退任を発表していたチッチ監督はこの悔しい敗戦を受けて以下のように振り返った。

「痛ましい敗戦だ。これはサイクルの終わりだよ。1年半前に言った。勝つためにここにやって来た。それが達成されず、監督を続けるつもりもない。私を知っている人ならわかるはずだ」

2016年にブラジル代表指揮官督に就任したチッチ監督は2019年コパ・アメリカ優勝に導いたものの、前回ロシアW杯と今大会ではベスト8止まりと結果を出せず悔しさを滲ませた。

ブラジル代表に何を残したかと問われたチッチ監督は力なく「敗退した今、それを分析する能力は今の私にはないよ」と沈痛だった。