【戦評】ブラジルはネイマールのゴールで先制するも追い付かれてPKでベスト8敗退

 カタール・ワールドカップ(W杯)は大会19日目を迎え、現地時間12月9日に準々決勝が2試合行われた。いずれもPK戦での決着という激闘になったが、クロアチア代表がブラジル代表、アルゼンチン代表がオランダ代表をそれぞれ破り、準決勝へと進出した。

■クロアチア 1-1(PK4-2) ブラジル

キックオフ:現地時間12月9日18時(日本時間10日0時)

0-1 延長前半AT1分 ネイマール(ブラジル)
1-1 延長後半12分 ブルーノ・ペトコビッチ(クロアチア)

 ブラジルが後半にかけて猛攻を仕掛けるも、クロアチアはGKドミニク・リバコビッチのファインセーブもあり無失点でしのぎ延長戦へ。そして延長前半終了間際、ブラジルは中央突破からFWネイマールが待望の先制点を奪い取った。しかし延長後半12分、クロアチアはFWブルーノ・ペトコビッチのシュートで追い付いてPK戦へ。そこではリバコビッチがFWロドリゴのシュートをセーブし、DFマルキーニョスはポストに当てて失敗。4人全員が決めたクロアチアが、日本戦に続きPK戦を連勝して準決勝へと進出した。

■オランダ 2-2(PK3-4) アルゼンチン

キックオフ:現地時間12月9日22時(日本時間10日4時)

0-1 前半35分 ナウエル・モリーナ(アルゼンチン)
0-2 後半28分 リオネル・メッシ(アルゼンチン)
1-2 後半38分 ボウト・ベグホルスト(オランダ)
2-2 後半AT11分 ボウト・ベグホルスト(オランダ)

 オランダの5バックに対してアルゼンチンも5バックでマッチアップさせ、前半にFWリオネル・メッシのアシストからDFナウエル・モリーナが先制ゴール。さらに後半はMFマルコス・アクーニャが奪ったPKをメッシが決め、両ワイドが得点に絡みアルゼンチンの策がハマった。しかしオランダは2点ビハインドになると長身FWボウト・ベグホルストを投入してパワープレーに。シンプルなクロスから1点を返すと、ほぼラストプレーのフリーキックをトリックプレーでから決めて同点に追い付いた。

 後半の残り時間が少ないところから延長戦にかけてかなり荒れたゲームは、PK戦でGKエミリアーノ・マルティネスが2本止めたアルゼンチンが勝利。試合終了後に出たもの、アルゼンチンのベンチでリオネル・スカローニ監督とワルテル・サムエルコーチに出たものを含め、両チーム合計でイエローカード18枚という大荒れなものになった。(FOOTBALL ZONE編集部)