オランダ戦の明らかなハンドシーンが話題
カタール・ワールドカップ(W杯)の準々決勝が現地時間12月9日に行われ、アルゼンチン代表はオランダ代表との一戦をPK戦で制し、ベスト4へ駒を進めた。エースFWリオネル・メッシは1ゴール1アシストと躍動した一方、明らかなハンドシーンでカードは提示されず、その決定的瞬間を捉えた写真が改めて話題を呼んでいる。
オランダと2-2のまま延長戦にもつれ込む激闘の末、PK戦を4-3で制したアルゼンチン。この試合でメッシは前半35分、DFナウエル・モリーナの先制ゴールを導くスルーパスでアシストを決めると、後半28分にはPKで1ゴールをマークする活躍を見せたなか、ハンド疑惑のワンシーンに熱視線が注がれている。
問題となっているのは、前半アディショナルタイムの場面。DFナタン・アケのクリアボールに対して、メッシの右手が思わず伸びる。ボールは明らかに手に当たっていたが、レフェリーの判断は“ノーカード”。この試合では「W杯1試合最多イエローカード」となる計15枚のカードが飛び交う試合となったが、この場面はお咎めなしとなった。
米メディア「ブリーチャー・レポート」公式ツイッターがその決定的場面の写真を公開すると、「明確なイエローカード」「どうなってるんだ」「冗談だろ」と、カードが出なかった判定に改めて驚きの声が広がるとともに、元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ氏が1986年のメキシコW杯準々決勝イングランド戦で決めた“神の手”ゴールになぞらえ「もう1つの神の手」と指摘する声も上がっていた。(FOOTBALL ZONE編集部)