アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン/フランス)と同GKエミリアーノ・マルティネス(アストン・ヴィラ/イングランド)が、FIFAワールドカップカタール2022準々決勝オランダ代表戦を担当したアントニオ・マテウ・ラオス主審への不満をぶちまけた。9日、イギリスメディア『アスレティック』がコメントを伝えた。
メッシのPKなどで2点を先行したアルゼンチン代表だが、後半終盤に途中出場のワウト・ウェクホルストに2ゴールを許して追いつかれる。PK戦までもつれた激闘の末、アルゼンチン代表がなんとかベスト4進出を決めた。
同試合は結果よりも、荒れ模様となった内容に注目が集まっている。両陣営が試合前から舌戦を繰り広げていたこともあり、至る所でファウルの応酬に。マテウ・ラオス主審はカードで試合のコントロールを試みたが、収集はつかず、後半終盤には乱闘騒ぎも発生。オランダ代表の選手7人(※DFデンゼル・ダンフリースは2回)、アルゼンチン代表の選手8人とスタッフ2人が警告を受け、18枚のイエローカードが飛び交った。
後味の悪い結末となった試合後、メッシは「とてもイライラする。あんな風に終わらせる必要はなかったんだ。レフェリーについてはしゃべりたくない。思っていることを正直に口に出せば、制裁を受けることになってしまう。だけど、国民は何が起こったか見ていたと思う。FIFAは考えなければならないと思う。このような重要な試合を、あのような力不足の主審に任せてはいけない」と、マテウ・ラオス主審への不満を口に。
また、E・マルティネスも「レフェリーは彼ら(オランダ代表)にすべてを与えていた。彼は理由もなく10分のアディショナルタイムを与えた。彼は2度、3度ボックスの外でフリーキックを与えた。彼はただ(オランダに)得点させたかっただけなんだ、基本的にはね。だから、もうあの審判がいないことを願うよ、彼は役に立たないからね」と主審を批判した。
準々決勝後に警告の累積はリセットされるが、準々決勝でイエローカードを提示された場合は準決勝で出場停止となる。アルゼンチン代表は、ゴンサロ・モンティエルとマルコス・アクーニャを欠いて準決勝のクロアチア代表戦に臨むことになる。