カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝、モロッコ代表vsポルトガル代表が10日に行われ、1-0でモロッコが勝利した。

ラウンド16でスペイン代表をPK戦の末に破って同国史上初のベスト8に進出したモロッコは、守護神のボノ、ツィエク、ハキミらが先発となった。

一方、スイス代表を6発粉砕して16年ぶりにベスト8に進出したポルトガルは、スイス戦でC・ロナウドに代わって先発しハットトリックの大活躍を見せたゴンサロ・ラモスが引き続きスタメンとなった。

共に[4-3-3]でスタートした一戦。ポルトガルがボールを持ち、モロッコが自陣に構える予想通りの展開となった中、ポルトガルは5分、FKからフェリックスのダイビングヘッドが枠を捉えたが、GKボノの好守に阻まれた。

対するモロッコも6分、すかさずCKからエン=ネシリのヘディングシュートで牽制。その後もポルトガルがボールを持ち、モロッコが守備に徹する展開が続く。

膠着状態が続いた中、31分にポルトガルに好機。ルーズボールを拾ったフェリックスがボックス手前からミドルシュートを狙い、ゴールに迫った。

しかし先制したのは粘り強い守備を見せていたモロッコ。42分、アティヤト・アラーの左クロスをエン=ネシリが打点の高いヘディングシュートで叩き込んだ。

痛い失点を喫したポルトガルは45分、右サイド角度の厳しい位置からブルーノ・フェルナンデスの意表を突いたシュートがゴールに向かったがバーに直撃。1点ビハインドで前半を終えた。

モロッコが1点をリードして迎えた後半、開始5分にFKから追加点に迫った中、ポルトガルが動く。C・ロナウドとカンセロを投入、[4-2-3-1]に変更した。

C・ロナウドが最前線に入ったポルトガルが攻勢をかける中、58分に同点のチャンス。しかしオタビオの右クロスにゴンサロ・ラモスが頭で合わせたがシュートは枠を捉えられなかった。

ゴールが遠いポルトガルはレオンを投入。82分にはフェリックスのミドルシュートが枠を捉えるも、GKボノに阻まれる。

終盤にかけてもポルトガルが攻め立てたが、8分が与えられた追加タイムでもゴールは生まれず堅守モロッコが逃げ切り。アフリカ勢初のベスト4進出を果たした。