W杯でその知名度は高まったはずだ

FIFAワールドカップ・カタール大会ラウンド8、モロッコ対ポルトガルの一戦が行われ、1-0でモロッコが勝利を収めた。前半にユセフ・エン・ネシリが決めたゴールが決勝点となり、モロッコがアフリカ勢として初のベスト4進出を果たした。

西『SPORT』はモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトを巡って大会終了後ビッグクラブ間での争奪戦が行われると予想している。

アムラバトはオランダでプロキャリアをスタートさせており、2020年からセリエAのフィオレンティーナでプレイしている。リーグ戦では13試合に出場しており、フィオレンティーナの主力である。

しかし今回のW杯・カタール大会で彼を注目選手に挙げた人は少ないはずだ。アムラバトはその評価を自身のパフォーマンスで覆している。守備的MFとしてチームに大きく貢献しており、ポルトガル戦では3回のボール奪取を記録している。

データサイト『transfermarkt』が独自に設定している市場価値は1000万ユーロだ。同メディアは大会終了後にはこの数字が倍増すると予想している。すでに世界的な選手になっており、リヴァプールやトッテナムといったプレミアリーグのクラブが彼に関心を寄せている。

同じくモロッコの中盤にはもう一人アムラバトに負けない輝きを見せる選手がいる。それがMFアゼディン・ウナヒだ。リーグ・アンのアンジェでプレイする中盤戦士で、W杯・カタール大会では5試合に出場している。

22歳と若い選手で、彼の市場価値は350万ユーロとアムラバトと共に安く設定されている。しかしそのパフォーマンスは今の市場価値では考えられないほど充実したものだった。推進力のあるドリブルが魅力であり、単独でボールを運ぶことができる。ポルトガルはモロッコ戦で74%のボール支配率を記録しており、モロッコは押し込まれる時間が長かったが、前線のエン・ネシリやウナヒが陣地を回復できるため、無失点で耐えることができた。球際の強度が高く、デュエルは8戦7勝と好成績を残した。

今後のステップアップが期待できるアムラバトとウナヒ。1月には冬の移籍市場開幕が予定されており、今後どのクラブでプレイすることになるのだろうか(データは『SofaScore』より)。