イングランド代表FWハリー・ケインが責任を一身に背負った。

イングランドは10日のカタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝でフランス代表と激突。17分に先制を許してから、54分にPKのチャンスからケインのゴールで追いついたが、78分に勝ち越され、力尽きた。

ケインはラウンド16のセネガル代表戦で決めた今大会初弾に続くゴールで反撃の流れにもっていくところまで良かったが、84分に獲得した2度目のPK機でシュートを枠の上に外して失敗。これが結果的に痛恨だった。

ウェイン・ルーニー氏が持つイングランド代表歴代最多得点の53ゴールに並んだ喜びも束の間、ベスト8で涙をのむ結果に終わった主将はイギリス『BBC』で「個人的にも、チームとしても受け入れがたい」と話した。

「選手たちのことをこれ以上にないぐらい誇らしく思うけど、フットボールは細部で決まるもの。今日はそのツケを払わされてしまった。キャプテンとして、そしてPKのチャンスを逸した者として、僕は責任を負う」

「僕はあまり深く考え込む人間じゃないし、PKのチャンスが2つもあろうが、同じように臨む。試合前の準備や、細部は責められない。特に変わった感じもなかったし、自信をもって臨んだけど、思うようにいかなかった」

「もちろん、この悔しさは一生背負っていかないといけない。今、できるのは互いを誇りに思いやって、チームが本当に良い状態であるのを把握し、未来に目をやるようにすることだけだ」

また、今大会の歩みについても「本当に良い戦いができたし、素晴らしい瞬間もあった大会だった」と振り返り、改めて悔しさを滲ませつつ、前を向いた。

「最後まで行けるという自信があったし、終わってしまったのは残念だ。さっきも言ったように、受け入れがたいけど、自分たちの歩みは誇らしく思っている」

「準々決勝は僕らの目標じゃない。もっと上を目指したかったけど、それがフットボールであり、人生であり、それらを受け止めて前に進んでいかないといけない」