トッテナムのイングランド代表FWハリー・ケイン(29)がウェイン・ルーニー氏が持つ同国歴代最多得点の53ゴールに並んだ。
前回大会の得点王としてカタール・ワールドカップ(W杯)に臨んだケインは、チャンスメーカーとして存在感を放ったグループステージは無得点に終わったが、ラウンド16のセネガル代表戦で今大会初ゴールを記録。
これでルーニー氏の記録にあと1点と迫ったスリーライオンズの現スキッパーは、10日に行われた準々決勝のフランス代表戦で偉業達成を狙った。
そして、チームが1点ビハインドで迎えた後半立ち上がりの54分にMFブカヨ・サカが得たPKのキッカーを務めると、トッテナムの同僚にしてレ・ブルーのキャプテンであるGKウーゴ・ロリスと対峙した中、強烈なシュートを左隅に突き刺し、レジェンドの偉大なる記録に到達した。
2015年3月27日に行われたリトアニア代表とのデビュー戦で初ゴールを記録したケインは、以降の7年半でゴールを量産。そして、ルーニー氏の120試合よりも40試合少ない通算80試合目での記録達成となった。
ただ、同試合では試合終盤に新記録が懸かったPKを失敗してしまい、チームも1-2で敗れて無念のベスト8敗退に。失意のエースはしばしの休息を経て来年以降の偉業達成を目指すことになった。