強敵フランスから勝利をあげることはできなかった

11日、FIFAワールドカップ・カタール大会で準々決勝まで勝ち進んだイングランドは、ベスト4進出をかけてフランスと対戦。彼らはこの試合を1-2で落とし、惜しくもベスト8で大会を去ることになってしまった。この結果を受け、2016年からこのチームを率いているガレス・サウスゲイト監督は、自身の去就についてじっくり考えるつもりのようだ。
 
優勝候補の一角として期待された今大会のイングランドは、グループEを2勝1分で首位通過し、決勝トーナメント1回戦でもセネガル相手に3-0で勝利。ベスト8で前回大会優勝国フランスと相まみえることになった。
 
ところがこの試合では、MFオーレリアン・チュアメニのスーパーなミドルシュートが前半の内に決まってしまい、フランスに先制点を奪われてしまう。後半に入るとFWハリー・ケインがPKを沈めてイングランドが同点に追いついたが、その後再びフランスが勝ち越しに成功。終盤にはイングランドがこの試合2度目のPKを得たが、ケインがこれを外してしまい、1-2のまま試合が終了した。
 
結果的にサウスゲイト監督率いるイングランドは、4位で終えた2018年ワールドカップ・ロシア大会以上の成績を今大会で残すことができなかった。それでもEURO2020の準優勝を加味すれば、近年の彼らは十分成功していると言える。しかし、サウスゲイト監督は代表指揮官を辞める可能性を否定しておらず、英『Daily Star』によれば、このようなコメントを残している。
 
「ここ1年半の大部分は難しいものだった。ここ数週間は全てにおいて充実していたんだけどね。この18ヵ月の間にどれだけ困難なことがあったかということを、私は未だに忘れられない」
 
「何を言われたか、何を書かれたか、ウルブズでの夜の出来事(0-4で敗れた今年6月のハンガリー戦)など、いろいろなことが頭の中で交錯している。だから、もしそれ(続投)が正しいことであるならば、私がそのためのエネルギーをしっかりと持っているのかどうか確認したいんだ」
 
「4、5ヵ月後に、間違った決断をしたと思いたくない。誰にとっても重要なことだから間違えないようにしたい」
 
UEFAネイションズリーグではチームをリーグBに降格させてしまうなど、その手腕を手放しに称賛することはできないが、主要大会でそれなりに結果を残していることを評価しないわけにもいかない。FA(イングランドサッカー協会)と彼の契約は2024年までとなっているが、どのような結末を迎えるのか。