ヤングスターのパフォーマンスは見事だった

最終結果はベスト8敗退だったが、FIFAワールドカップ・カタール大会における最強チームはイングランド代表だったのかもしれない。

イングランドはベスト8で前回王者フランスに敗れてしまった。しかし、元イングランド代表DFジェイミー・キャラガー氏はイングランドの戦いぶりが見事だったと称えている。

「今回のイングランドは世界王者フランスと対決するうえで弱者ではなかった。ここまでの5試合ではどのチームより優れたプレイを見せていた。真の優勝候補であり、間違いなく大会の最後まで行けたはずだよ」(英『The Telegraph』より)。

敗れたフランス戦も、チャンスを多く作っていたのはイングランドの方だ。大会を通じてMFジュード・ベリンガム、フィル・フォーデン、ブカヨ・サカら若手が高いパフォーマンスを見せており、完成度はかなり高かった。これまで代表監督ガレス・サウスゲイトには批判もあったが、フランス戦の内容に関してはサポーターも大きな不満はないはずだ。

次なる目標はEURO2024だが、イングランドは間違いなく優勝候補だ。それは4年後のFIFAワールドカップ2026年大会も同じだろう。

エースのハリー・ケインは4年後も32歳で、まだまだ戦える。32歳のDFカイル・ウォーカー、29歳のハリー・マグワイアなど最終ラインの選手に関しては世代交代が必要かもしれないが、右サイドバックには怪我で今大会を欠場したチェルシーのリース・ジェイムズ、センターバックにはミランのフィカヨ・トモリ、クリスタル・パレスのマーク・グエーイ、アーセナルのベン・ホワイトなど後継者候補が育っている。

GKではアーセナルのアーロン・ラムズデールも候補者になっていくはずで、新・黄金世代にはまだまだ未来がある。EURO2024、その先のFIFAワールドカップへイングランドの未来は明るい。