トッテナムのフランス代表GKウーゴ・ロリスが、カタール・ワールドカップ(W杯)準々決勝の直接対決で明暗分かれたイングランド代表FWハリー・ケインとのメッセージのやり取りを明かした。

フランスは10日に行われたイングランド戦を2-1の勝利で飾り、ベスト4進出を決めた。

同試合においてフランス代表143キャップを刻み、歴代最多出場記録を更新した守護神は、再三の好守でチームの勝利に貢献。

また、トッテナムの同僚対決に注目が集まったケインとのマッチアップでは1度目のPKを決められたものの、2-1の状況で迎えた2本目のPKではロリスがコースを読んだ影響もあったか、イングランド代表主将はクロスバーの上にシュートを外して失敗。結果的にこのPK失敗が両者の明暗を分ける形となった。

試合直後のインタビューでも失意の同僚に寄り添うコメントを残していたロリスは、モロッコ代表との準決勝に向けた13日の会見でも改めてケインに言及。ここまで幾つかのメッセージのやり取りを行っていたことを明かすと共に、同選手のバウンスバックに大きな期待を寄せている。

「試合後にメッセージのやりとりをしたけど、ドレッシングルームで試合直後に言葉を見つけるのは容易ではなかったよ」

「彼には休息が必要だったと思う。イングランド代表チームにとってもハリーにとっても、明らかに難しい時期だけど、彼は自分のことやチームのことを誇りに思うことができると思う」

「彼は、このワールドカップで代表チームのために成し遂げたことを誇りに思うことができる。それにフットボールの歴史では、多くのトッププレーヤーがキャリアの中で重要なPKを逃したと思う。レオ・メッシ、クリスティアーノ・ロナウド、キリアン・ムバッペのようなプレーヤーもね」

「ハリーがこれからも懸命に努力し、トッテナムと代表チームが輝けるように手助けしてくれることは間違いないよ」