【戦評】イングランドはケインがPKを外して惜敗

 カタール・ワールドカップ(W杯)は大会20日目を迎え、準々決勝が2試合行われた。モロッコ代表がポルトガル代表を破ってアフリカ勢として史上初のベスト4入りを果たし、フランス代表はイングランド代表との強豪対決を制して準決勝のラストスポットを勝ち取った。

■モロッコ 1-0 ポルトガル

キックオフ:現地時間12月10日18時(日本時間11日0時)

1-0 前半42分 ユスフ・エン・ネシリ(モロッコ)

 ポルトガルがボールを持って攻め込み、モロッコが鋭いカウンターを狙う構図に。そして前半42分に左からのクロスにFWユスフ・エン・ネシリが驚異的なジャンプ力で高い打点のヘディングを叩き込んで先制した。ポルトガルは後半開始早々にベンチスタートにしていたFWクリスティアーノ・ロナウドを投入して反撃に出たが、モロッコの最終ラインの固さもあり攻撃に連動性が生まれていかなかった。FWジョアン・フェリックスのミドルや、試合終了間際のロナウドのシュートも決まらずにモロッコが逃げ切りに成功。アフリカ勢として史上初の4強入りとなった。

■イングランド 1-2 フランス

キックオフ:現地時間12月10日22時(日本時間11日4時)

0-1 前半17分 オーレリアン・チュアメニ(フランス)
1-1 後半9分 ハリー・ケイン(イングランド)
1-2 後半32分 オリビエ・ジルー(フランス)

 欧州の強豪対決は前半17分、フランスのMFオーレリアン・チュアメニがゴール正面からほぼノーステップで強烈なミドルを決めて先制に成功。イングランドはボールを持つもののビルドアップの質が高まらずに苦しんだ。しかし、後半になって立ち上がりにショートカウンターの応酬になるとスペースを得たイングランドの前線が躍動。FWブカヨ・サカが倒されて得たペナルティーキック(PK)をFWハリー・ケインが決めて追いついた。その後もイングランドにビッグチャンスがあるも逃してしまうと、逆にフランスはFWオリビエ・ジルーがクロスに合わせて勝ち越しゴール。イングランドはこの日2回目のPKを得るもケインが失敗し、フランスが逃げ切った。(FOOTBALL ZONE編集部)