14日、カタール・ワールドカップ(W杯)の準決勝が終了。決勝進出の2チームと、3位決定戦に臨む2チームが決定した。

2大会前の準優勝チームのアルゼンチン代表と、前大会の準優勝チームのクロアチア代表が激突した13日の試合では、アルゼンチンが3-0で完勝した。

前半序盤は一進一退の攻防となったが、クロアチア守備の一瞬の隙を突いたアルゼンチンはFWフリアン・アルバレスがボックス内でGKドミニク・リヴァコビッチのファウルを誘ってPKを獲得。これをエースFWリオネル・メッシが決め切って先制に成功。さらに、直後にも鮮やかなロングカウンターから50メートルを独走したアルバレスの見事な中央突破からのゴールで追加点。

後半は過密日程による疲労によってパワーダウンのクロアチアに対して、メッシの圧巻の個人技からのアシストをアルバレスがチーム3点目に繋げて勝負あり。クロアチアを破ったアルゼンチンが36年ぶり3度目の優勝へ一歩前に進んだ。

前大会王者のフランス代表と、今大会のダークホースとなったモロッコ代表が激突した14日の一戦は王者が貫録の2-0の勝利を収めた。

ディフェンスラインを中心に苦しい台所事情で[5-4-1]へのシステム変更を図ったモロッコ相手に、立ち上がりの隙を突いたフランスがDFテオ・エルナンデスのゴールで開始5分に先制。以降は一進一退の攻防となるが、守護神ウーゴ・ロリスを中心とするフランスの守備陣が失点を許さない。

すると、後半半ばに入ってFWマルクス・テュラムとFWランダル・コロ・ムアニと2人のアタッカーを投入したフランスが流れを引き寄せると、79分に投入直後のコロ・ムアニが値千金の代表初ゴールを記録。そして、このまま逃げ切った王者が大会連覇へ王手をかけた。

そして、運命の決勝では36年ぶり3度目の優勝、メッシに初優勝で有終の美を飾らせたいアルゼンチンと、イタリア代表、ブラジル代表に続き60年ぶりの大会連覇を目指すフランスが激突。

前回大会のラウンド16でフランスが4-3の勝利を収めている両者は、これまで通算12回対戦し、アルゼンチンが6勝3分け3敗の優位な戦績を残している。W杯では通算3度対戦しており、アルゼンチンが2勝1敗と勝ち越している。

また、優勝候補撃破で今大会を大いに盛り上げたクロアチアと、モロッコによる3位決定戦では、グループステージで白熱の0-0のドローゲームを演じた両者が再び総力戦を繰り広げることになる。

準決勝の結果および決勝・3位決定戦の日程は以下の通り。

★決勝トーナメント日程・結果

◆準決勝
▽12/13(火)
アルゼンチン代表 3-0 クロアチア代表

▽12/14(水)
フランス代表 2-0 モロッコ代表

◆3位決定戦
▽12/17(土)
《24:00》
クロアチア代表 vs モロッコ代表

◆決勝
▽12/18(日)
《24:00》
アルゼンチン代表 vs フランス代表