今夏の移籍市場で出遅れてしまった
グループステージでチュニジア、デンマークを撃破し、FIFAワールドカップ・カタール大会でベスト16に入ったオーストラリア代表。ベスト16でもアルゼンチン相手に1-2と接戦を演じており、オーストラリアのパフォーマンスは予想以上にパワフルだった。
大会前にこの結果を予想していた人は少なかっただろう。欧州トップリーグで活躍している選手が少ないこともそうだが、今夏にはチームの主軸と考えられていたMFトム・ロギッチの移籍先がなかなか決まらないトラブルもあったからだ。
セルティックで活躍してきたロギッチは今夏にセルティックを離れたのだが、なかなか移籍先が決まらず。最終的にはイングランド2部のWBAと契約を結んだものの、オーストラリア代表メンバーからは外れてしまった。
そのロギッチは12日に行われたサンダーランドとのリーグ戦に出場し、移籍後初ゴールを挙げた。7試合目で初のゴールだったが、アピールが遅すぎた。
2012年よりオーストラリア代表でプレイしてきたロギッチは188cmとサイズもある大型MFで、代表キャップ数も53試合と経験豊富だ。29歳という年齢を考えても、まだまだオーストラリア代表の戦力になれたはず。今回のFIFAワールドカップでもオーストラリアの主力候補と考えられていた選手だ。
結果的にオーストラリアは主軸の1人と考えられたロギッチを欠きながらもベスト16進出を果たしたわけだが、ロギッチはこれをどう見ていたのか。移籍先がなかなか決まらず、コンディション調整の問題からWBAへのデビューが10月までずれ込んだのは痛かった。