今後就任する可能性はあるかもしれない
イングランド代表はガレス・サウスゲイト監督就任以降、継続して結果を残している。2018年のW杯・ロシア大会では4位、昨年のEURO2020では準優勝と素晴らしい成績だ。
今大会はラウンド8で姿を消すことになったが、優勝候補筆頭とされるフランス相手に善戦したゲームとなった。もし、相手がフランスでなければ次に進めていた可能性が高いチームだ。
W杯終了後、サウスゲイト監督の去就に注目が集まっている。続投するのか、退任するのかは未だ明らかになっておらず、試合後「たくさんの葛藤がある」とコメントを残した。
「ボーンマス時代からエディの実力は知っているが、もっと大きなクラブでチームをまとめられるのか、疑問視されていた。今、ニューカッスルでは選手育成の手腕を発揮し、チームをタイトル争いさせるまでに成長した」
英『The Sun』ではもし、サウスゲイト監督が退任することになれば、ニューカッスルの指揮官であるエディ・ハウが適任だと元アーセナルのジャック・ウィルシャーが語っている。
エディ・ハウは現役時代イングランドのクラブでプレイしており、引退後はボーンマスで指導者のキャリアをスタートさせた。2度ボーンマスを率いており、2回目の挑戦は長く2012年から2020年まで続いた。就任直後は実質3部のEFLリーグ1のチームだったが、ハウはすぐに成果を出し、15-16シーズンからイングランドのトップカテゴリーであるプレミアリーグにボーンマスを引き上げた。
ニューカッスルでの活躍は記憶に新しい。買収後、資金力を持ったニューカッスルの監督に就任し、こちらも瞬く間にチームを変えた。ジョエリントンのようにくすぶっていた選手を開花させるなど、選手を見る目があり、ニューカッスルは現時点でプレミア3位の強豪となっている。
ハウがイングランド代表になれば間違いなく、チームは変わるといえるが、問題はどうニューカッスルから引き抜くかだ。ニューカッスルは今勢いに乗っており、監督を手放すことはほぼないだろう。そう考えると現実的な選択肢ではないのかもしれない。ただまだハウは45歳と若く、今後の選択肢としては十分に考えられる人物だといえる。
サウスゲイト政権では安定感はあったが、戦術面で物足りなさを指摘されていた。ハウは戦術家として知られており、その実力はプレミアリーグでもトップクラスだ。今後ハウがスリーライオンズの指揮官になる未来に期待したい。