19日にファイナルが行われる
FIFAワールドカップ・カタール大会の決勝のカードはアルゼンチン対フランスとなった。アルゼンチンのファイナル進出は2014年のブラジル大会以来で、フランスは前回大会に続き2度目だ。当時はクロアチアを破って優勝しており、連覇の可能性がある。
フランスが連覇を達成となればイタリア、ブラジルに続いて3カ国目となる。今のフランスは強力であり、連覇は難しい目標ではない。
準決勝のモロッコ戦ではフランスの強さが分かるゲームとなった。結果は2-0でフランスの勝利となったが、常にフランスがゲームを支配していたわけではない。とくに後半はモロッコが優勢な時間帯が多く、ソフィアン・ブファルやアゼディン・ウナヒが中心となってフランスゴールを脅かした。ただスタッツを見て見ると、モロッコは試合内容ほど良い数字を残せていない。オンターゲットは3本、ビッグチャンスクリエイト数は1回のみだった。
米『ESPN』は今大会フランスが上手くいっている要因について「ミスをしないこと」だと語っている。
これは昨季CLを制したレアル・マドリードにも言えることだが、結果を残すチームはミスの数が最低限に抑えられている。そのためか、相手のミスには敏感であり、わずかなミスでも逃さない。
プレミアリーグでは強さを見せるマンチェスター・シティだが、CLでは栄光を掴めていない。それはビッグマッチで見せる致命的なミスの多さだ。分かりやすいのがチャンスを作ってもゴールを奪い切れない決定力の低さであり、守備面ではジョアン・カンセロのミスが目立つ。
攻撃でも守備でも良さを見せるフランス。何よりミスの数が少なく、総合力で今大会を制することになるか(データは『SofaScore』より)。