モロッコサッカー連盟(FRMF)は15日、FIFAワールドカップカタール2022・準決勝のフランス代表戦の判定について国際サッカー連盟(FIFA)へと意見書を提出したことを発表した。

 アフリカ勢初となるベスト4進出を果たしたモロッコ代表は14日、準決勝でフランス代表と対戦。5分に先制点を奪われると、79分にも失点し、0-2で敗れて3位決定戦に回ることになった。

 しかし、FRMFはこの試合の判定に不満を持っているという。前半にペナルティエリア内でソフィアン・ブファルがテオ・エルナンデスと接触した場面で、PKが与えられるのではなく、逆にブファルにイエローカードが提示され、その際にVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入して確認しなかったことなど、セサル・アルトゥーロ・ラモス主審の判定には納得していないようだ。

 これを受け、FRMFは「セサル・アルトゥーロ・ラモス主審の判定に強く抗議する」と声明を発表。「FRMFは数人の専門家の意見ではモロッコのチームに2つの明白なPKが与えられなかったと判断した判定について再検討することを求めるために関係機関に対して書簡を送った。FRMFはVARシステムがこれらの状況に介入したかったことにも驚いている」と判定を調査するよう求めたことを明らかにした。