【試合展望】クロアチアのゲームメイクはモドリッチかマイェルか
カタール・ワールドカップ(W杯)も残すは2試合のみ。現地時間12月17日には、3位決定戦としてクロアチア代表とモロッコ代表が対戦する。前回の準優勝国であり、決勝トーナメント1回戦では日本代表をPK戦の末に下したクロアチアと、今大会で欧州勢を次々に撃破して旋風を巻き起こしたモロッコ。奇しくも、同じグループリーグのF組で初戦に対決した両チームによる対戦になった。
■クロアチア(グループF・2位)×モロッコ(グループF・1位)
3位決定戦
キックオフ:現地時間12月17日18時(日本時間18日0時)
放送・配信:フジテレビ系、ABEMA
注目選手:ロブロ・マイェル(クロアチア)、ソフィアン・アムラバト(モロッコ)
両者はW杯で今大会のグループリーグ初戦が初対戦。固さも見られるなかで0-0の引き分けに終わったが、振り返ってみれば両チームともその堅実さが初戦から垣間見えたとも言える。存在意義を問われることも少なくない3位決定戦だが、ともに優勝争いの有力候補と目されていたわけではないところから、クロアチアはブラジル代表、モロッコはスペイン代表とポルトガル代表を決勝トーナメントで下してきた。そのチームの姿を目に焼き付けたい。
クロアチアは準決勝のアルゼンチン代表戦、0-3となってからMFルカ・モドリッチに代えてMFロブロ・マイェルが送り込まれた。賛否両論のあるものだったが、これが次世代のリーダーと期待されるマイェルへの世代交代を印象付けるメッセージであるならば、この3位決定戦でのゲームメイクがマイェルに任せられる可能性もあるだろう。そうした、代表チームの判断や文化といったものが起用法に影響するかもしれない。
モロッコは5試合でわずかに1失点で準決勝に進出したが、フランス代表の前に0-2で敗れた。しかし、1点ビハインドだった後半開始からしばらくの攻勢は、逆転劇を予感させるほどの迫力があった。主将のDFモハメド・サイスが試合中に負傷交代してしまったのは残念だが、中盤の底で今大会のMVP級の活躍を見せてきたMFソフィアン・アムラバトが出場するならば、クロアチアが誇る中盤の構成力をどれだけ抑制できるかが楽しみだ。大会後にビッグクラブへとステップアップする可能性も十分にあるだろう。(FOOTBALL ZONE編集部)