18日に行われるFIFAワールドカップカタール2022の決勝・アルゼンチン代表戦で、史上3カ国目の大会連覇を目指すフランス代表。イギリスメディア『BBC』は16日、元フランス代表FWエリック・カントナ氏や同DFマルセル・デサイー氏が、現在フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督に対して言及した過去のコメント内容を伝えている。

 4年前の2018年ロシア大会で、フランス代表はデシャン監督の下でW杯を制覇した。デシャン監督は、1998年フランス大会で選手・主将としてフランス代表のW杯初制覇に貢献。監督として2018年ロシア大会を制したことで、選手と監督の両方でW杯優勝を果たした史上3人目の人物となった(ブラジル代表のマリオ・ザガロ氏、西ドイツ代表のフランツ・ベッケンバウアー氏に次ぐ)。

『BBC』は、フランス代表の“レジェンド”として知られるカントナ氏の過去コメントを紹介。同氏は、1996年9月のインタビューで「デシャンは、100%の力を発揮するからこそ生きていけるのであって、“水を運ぶ者”以上の存在になることはないだろう。彼のような選手は街角にいくらでもいる」と発言。現フランス代表指揮官が、偉大な成功を手にする可能性を疑問視していた。これに対し、デシャン監督は1993年(マルセイユ)と1996年(ユヴェントス)でチャンピオンズリーグ(CL)を制したことを引き合いに出し「街角で、CLを2回獲った選手を何人見つけられる?」と反論している。

 一方、1998年フランス大会で、選手としてともにW杯制覇を経験したデサイー氏は、『BBC』のドキュメンタリー番組『How To Win The World Cup』に出演した際、次のように語っている。

「ディディエは、私が所属したすべてのチームにおいてキャプテンだった。彼は天性のリーダーなんだよ」

 デシャン監督に率いられたフランス代表と、アルゼンチン代表が激突するW杯決勝は、18日の24時にキックオフを迎える。