フランスとアルゼンチンの対戦となったワールドカップ決勝を裁く主審はシモン・マルチニアク氏に決まった。

41歳のポーランド人である同氏は、今大会でフランス対デンマーク戦、アルゼンチン対オーストラリア戦を担当している。

マルチニアク氏は、心臓問題で昨夏のEURO2020は欠場したが、そこから復帰。FIFAのインタビューでこう話している。

「この1年半はとても難しい時間を過ごしました。頻脈という心臓の病気でした。

最初は非常につらく、レフェリングを止めなければいけなかった。

フェリーとして最高の年齢で迎えるはずだったEUROの欠場はとてもつらかったです。

どれほど辛い時期だったかを知っているのは、私と私のチーム(副審たち)だけです。

いまは人生を取り戻しましたし、最高の気分なので笑顔が絶えないですよ」

心臓の病を乗り越えて、W杯決勝の舞台に立てる喜びをかみしめているようだ。

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また、アルゼンチンメディア『TyC Sports』のインタビューにはこう答えている。

「素晴らしい響きです。子供の頃の夢でした。

サッカー選手として決勝戦でプレーすることを夢見ていましたが、審判として出場することができるんです。

W杯決勝でレフェリーを務めることは自分にとってチャンピオンになるようなものです。

ここに到達するために多くの犠牲を払わなければならなかったし、規律正しくなければいけませんでした。

夢を叶えてくれたことについて、2人の副審や多くの人達に感謝しなければいけません。家族や友人にも」

「素晴らしい試合になることを期待しています。

アルゼンチンとフランスには大物選手がいますし、いつでも素晴らしい活躍ができる選手が揃っています。

だから、私は試合中は常に集中しなければいけないし、それを途切れさせてはいけないんです。

すでに両チームの試合を経験していることは我々にとってアドバンテージになります。

我々は両チームのことを分かっているし、彼らも我々のことを分かっています。

我々は安心して自分たちの仕事に取り組むことができますし、試合後にはいい話ができるはずですよ」

なお、マルチニアク氏は、2018年のW杯でもアルゼンチン戦を担当。そのアイスランド戦は1-1の引き分けだった。