英公共放送「BBC」のハフェス記者が明かすプレミアリーグ挑戦の日本人
カタール・ワールドカップ(W杯)もいよいよ3位決定戦と決勝戦の2試合を残すのみとなった。すでに出場32チーム中、28カ国が大会を離れている。日本代表選手たちも、再びそれぞれの日常であるクラブでの活動に戻っていった。
現在、最も競争力があるクラブが集まっているのは、イングランド1部リーグのプレミアリーグであることに異論がある人は少ないだろう。そのプレミアリーグには、現在2人の日本代表選手がプレーしている。ブライトンのMF三笘薫とアーセナルのDF冨安健洋だ。イングランドで2人はどのような評価を受けているのか。英公共放送「BBC」のシャムーン・ハフェス記者に聞いた。
「三笘にとっては、次のシーズンが重要になるだろう。彼が定着できるかどうかが明確になるはずだ。だが、途中出場からの彼が見せたスピードは素晴らしかった」と、W杯でも相手の脅威になっていたと見解。そして、この先のビッグクラブへの移籍については「彼は先発出場をして、得点を挙げて、アシストを提供しなければいけない。その後、彼がどこに行くかは誰もわからない。でも、間違いないのは、彼がエキサイティングなプレーヤーで、ボールを持つたびにファンを椅子から立たせる選手だということだ」
また、冨安については「大会が終わった時、彼はとても落胆していて休養を要求した。一度はドバイにいるアーセナルに合流したが、数週間の休みをもらい、クリスマス周辺で合流するはずだ」と、負傷を押しての出場となったW杯での心身の疲れを癒す時間に当てていることを明かした。
そして、「プレミアシップに最初に来た稲本(潤一)は、アーセナルでなかなかうまく行かずにフルハムへ行った。マンチェスター・ユナイテッドに加入した香川真司も、定着できなかった。三笘と冨安がどうなっていくか見てみよう。なぜならプレミアリーグは、とてもフィジカルが問われるリーグで、特に三笘はフィジカル面で少し細い。それでも、彼が来シーズンは結果を出してくれるんじゃないかと期待をしているよ」と、ビッグクラブで活躍できる日本人になるためのステップを踏むことの重要性についても語った。(FOOTBALL ZONE特派・河合 拓 / Taku Kawai)