前半7分にセットプレーから先制、直後に追い付かれるもオルシッチが決勝弾
カタール・ワールドカップ(W杯)の3位決定戦が現地時間12月17日に行われ、クロアチア代表がモロッコ代表を2-1で下して3位の座を手にした。
前回準優勝のクロアチアはアルゼンチン代表、アフリカ勢として史上初の4強入りを果たしたモロッコはフランス代表に準決勝で敗れてのゲームになった。双方ともに負傷者も抱えるなかで、クロアチアは次世代を担うと見られるDFヨシプ・シュタロやMFロブロ・マイェルがスタメンに入った。
試合は開始直後に動いた。前半7分、クロアチアはマイェルがフリーキック(FK)をゴール前に入れると、DFイバン・ペリシッチが体を大きくひねったヘディングでゴール前につなげたボールにDFヨシュコ・グバルディオルが飛び込んで電光石火の先制ゴールを奪った。
しかし直後の前半9分、モロッコは右サイドからのFKをゴール前に入れると、手前サイドで相手選手に当たって大きく浮いたボールにDFアクラフ・ダリが反応してヘディングでゴール。グループリーグの初戦で対戦して0-0で引き分けた両者だが、開始から10分以内に1点ずつ奪い合った。
全体的にはクロアチアが機能性の高い試合を進めるなかで前半43分、敵陣で攻撃がストップされた後にMFマテオ・コバチッチが早い出足でボールを奪い返すと、ペナルティーエリア内の左サイドからMFミスラフ・オルシッチが技巧的なシュートを決めた。クロアチアが2-1でリードして前半を終えた。
後半に入るとモロッコは選手交代も使いながら次第に圧力を高めたが、コバチッチとダブルボランチを組んだMFルカ・モドリッチを含むクロアチアのビルドアップに上手くいなされてしまう場面も目立った。次第に主審の判定へとイライラを募らせてしまったモロッコは全体の機能性が上がらなかった。
試合はこのままクロアチアが2-1で逃げ切って終了。1998年フランスW杯の3位、前回ロシアW杯の準優勝に続く好成績を手にした。同じアラブ圏の国家カタールでの開催とあって、毎試合を大声援の中で戦い今大会でサプライズを起こし続けてきたモロッコは4位で大会を終えた。(FOOTBALL ZONE編集部)