【カタール・ワールドカップ|3位決定戦】クロアチア 2-1 モロッコ/現地時間12月17日/ハリファ国際スタジアム/得点者:ク=グバルディオル(7分)、オルシッチ(42分) モ=ダリ(9分)

【クロアチア|採点】
●スタメン
GK
1ドミニク・リバコビッチ 6.5
 
DF
2ヨシップ・スタニシッチ 5.5
 
4イバン・ペリシッチ 6.5
 
MAN OF THE MATCH
20ヨシュコ・グバルディオル 7
 
24ヨシップ・シュタロ 6
 
MF
7ロブロ・マイェル 5.5(66分OUT)
 
8マテオ・コバチッチ 6
 
9アンドレイ・クラマリッチ 5.5(61分OUT)
 
10ルカ・モドリッチ 6.5
 
18ミスラフ・オルシッチ 7(90+5分OUT)
 
FW
14マルコ・リバヤ 6(66分OUT)
 
 
●途中出場
MF
13ニコラ・ヴラシッチ 6(61分IN)
 
MF
15マリオ・パシャリッチ 5.5(66分IN)
 
FW
16ブルーノ・ペトコビッチ 6(66分IN)
 
MF
26クリスティアン・ヤキッチ 採点不能(95+5分IN)
 
 
●監督
ズラトコ・ダリッチ 6.5
 
【クロアチア|寸評】
 準決勝の後半に使った、本来ウイングのペリシッチを左SBに置く攻撃的な4-2-3-1でスタート。序盤からアグレッシブな姿勢を見せ、7分にはFKのトリックプレーからグバルディオルがダイビングヘッドで先制点を挙げた。
 
 ただ、その2分後に同じくセットプレーからダリにヘディングシュートを決められて試合は振り出しに戻る。それでも試合の主導権は握り続け、42分にはカウンタープレスからオルシッチが鮮やかなコントロールシュットを決め、最終的にはそのまま逃げ切り。オープンな展開になったからこそ、明らかに上回っていたクオリティーの差で物を言った印象だ。2位だった4年前に続く3位入賞。人口400万人弱の小さな国が再び快挙を成し遂げた。
 
 MOMはグバルディオルだ。見事なダイビングヘッドで先制点を挙げたうえ、的確な守備対応を見せ、タイミングを見たオーバーラップも光る。メガクラブがこぞって狙うその実力を改めて見せつけた。
 
 美しい決勝点を決めたオルシッチ、何度もピンチから救ったリバコビッチ、相変わらず攻守で奮闘したモドリッチなども素晴らしいパフォーマンスだった。
 
 一方、今大会で初スタメンだった注目株のマイェルは、先制点の場面におけるプレースキックこそ正確だったものの、流れの中では存在感が希薄。失点シーンではクリアミスを犯したうえ、周囲と意図が合わずミスを繰り返して、66分にベンチに下げられた。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【モロッコ|採点】
●スタメン
GK
1ボノ 5.5
 
DF
2アシュラフ・ハキミ 6.5
 
18ジャワド・エル・ヤミク 5.5(56分OUT)
 
20アシュラフ・ダリ 6.5(56分OUT)
 
25ヤヒア・アティヤト・アラー 5
 
MF
4ソフィアン・アムラバト 6.5
 
11アブデルハミド・サビリ 5(ハーフタイムOUT)
 
23ビラル・エル・カヌース 5(56分OUT)
 
FW
7ハキム・ジイェフ 6
 
17ソフィアンヌ・ブファル 5.5(64分OUT)
 
19ユーセフ・エン=ネシリ 5
 
 
●途中出場 
MF
13イリアス・シャイル 5.5(ハーフタイムIN)
 
MF
8アゼディン・ウナヒ 5.5(56分IN)
 
DF
24バドル・ベヌン 5.5(64分IN)
 
MF
10アナス・ザルリ 5(64分IN)
 
MF
15セリム・アマラー 5.5(66分IN)
 
●監督
ワリド・レグラギ 5.5
 

【モロッコ|寸評】
 先制点を奪われた2分後、FKからダリが身体を張ったヘディングで同点弾。しかしなかなかボールが収まらず、前半終了間際には再びリードを奪われた。
 
 後半途中から3-4-3気味にしてチーム最大のタレントであるハキミとジイェフがいる右サイドを中心に攻め、何度か決定機も迎えたものの、エン=ネシリが二度のチャンスを外したこともあり、最終的には追いつけなかった。
 
 とはいえ、W杯で4位入賞はアフリカ勢で史上初。テクニックと闘争心、そして戦術的柔軟性の高さはこの試合でも十分に見て取れたし、間違いなくカタールW杯を盛り上げたグッドチームだった。
 
 連携でも独力でも違いを作ったハキミとジイェフは、パスワークとドリブルで攻撃にリズムをもたらしたアムラバトは、クロアチアの大きな脅威となっていた。
 
 逆に残念だったのが、今大会ここまで2ゴールを挙げていたエースのエン=ネシリ。グバルディオルとの対人に苦しみ、二度の決定機もフイにした。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定したこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文●白鳥大知(サッカーダイジェスト特派)

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