中東初の開催となったFIFAワールドカップ・カタール大会では、初めて女性審判たちが大会に参加した。
そのひとりであるブラジル人のネウザ・ベッキさんは3位決定戦で第5審判を担当。試合後には銅メダルを授与されたが、ある光景が話題になっている。
表彰式に同席したカタールの首長は、男性審判団とは握手しなかったものの、彼女とは握手をしなかったのだ。
『NOS』によれば、オランダの放送では「27日間のW杯でカタールの状況は何も変わらなかった。どんなにつらくても、すぐに変わることはない」とその光景を怒りを交えて批判していたという。
ただ、これはイスラム文化によるもの。握手や頬へのキスなどの挨拶をする場合、男性は男性と女性は女性とするのが基本。
カタールの男性は敬意から女性との握手を避けることがよくあるとのこと。男性が女性から手を差し伸べられた場合には、胸に手を置いたり、うなずくケースが多いとか。
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また、イスラム法では未婚の男女が触れてはならないという規則もある。