カタール・ワールドカップで決勝トーナメントに進んだ森保ジャパンは、ラウンド16でクロアチアと対戦。120分間の激闘で1-1と決着がつかず、PK戦で1―3と敗れた。

 4人中3人が外した日本は、キッカーを挙手制で決め、その方法自体を知らなかった選手もいたことが物議を醸した。

 一方で、GKの権田修一は周到に準備をしていたようだ。18日に放送されたTBS系列の「サンデージャポン」に生出演し、クロアチア戦のPK対策についてこう明かしている。

「(グループステージ最終戦の)スペイン戦が終わって、クロアチアと決まった後に、クロアチアの選手の過去に蹴ったPKは(映像で)全部確認しました。それを1日2回ずつくらい見て。正直、試合になるとわけがわからなくなっちゃうんですよ。何番がどことか。それが少しでもパッと出てくればいいなぐらいの感覚で、習慣になるぐらいたくさん見ました」
 
 33歳の守護神は「データとしては入ってたんですけど。なので、3人目の(マルコ)リバヤ選手、ポストに当たったシュートとかは、あの蹴り方をするのは分かってたので、データを入れたのが活きたなと」と話し、結果はポスト直撃だったが、読み切っていたと振り返った。

 ただ、頭に入っていても、それを上回るキックが来たようだ。「1本目の選手(二コラ・ブラシッチ)は、方向は合ってたんですけど、届かなった。PKはいいコースに速いボールを蹴られると、正直止めるのは難しい。方向は合ってたんですけど、(跳んだ時に)ちょっと届かないかなと感じた」と続けている。

 準優勝だった前回大会も2度のPK戦を制して勝ち上がり、今大会も日本に続いて優勝候補のブラジルもPK戦で沈めたクロアチア。そのキック技術はやはり一枚上手だったようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】日本代表のユニ着用でワールドカップを現地観戦する権田夫人