元ブラジル代表「3R」とジダン氏しか成し遂げていない「ベスト中のベスト」の一員に

 アルゼンチン代表がカタール・ワールドカップ(W杯)制覇を成し遂げ、FWリオネル・メッシがついに悲願のタイトルを獲得した。これでW杯、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、そしてバロンドールの3つすべてを獲得した史上5人目の選手となった。

 クラブでも代表でも主要タイトルはほとんど手にしてきたメッシに唯一足りていなかったタイトルがW杯だった。過去4度の出場で最高成績は2014年ブラジルW杯の準優勝。5度目の出場となる今大会は自身最後のW杯と覚悟を決めて臨んだ大会だった。グループリーグ初戦でサウジアラビア代表にまさかの敗北を喫する厳しいスタートだったが、そこから立て直し、頂点まで辿り着いた。

 サッカーに関するさまざまなスタッツを紹介するツイッター「Statman Dave」によれば、サッカー界最高の個人賞であるバロンドール、欧州ナンバーワンクラブを決めるCL、そしてこのW杯の3つのタイトルを手にしたのはメッシで史上5人目となったという。過去の達成者は、元ブラジル代表で「3R」の愛称でも親しまれたFWリバウド、FWロナウド、FWロナウジーニョのトリオと、フランス代表MFジネディーヌ・ジダン。悲願のタイトル獲得によって、メッシは「ベスト中のベスト」の一員に名を連ねた。

 ちなみにこの中でW杯最優秀選手賞にも輝いているのはメッシ(2014年、22年)とジダン(2006年)のロナウド(1998年)の3人。アルゼンチンが生んだ史上最高の選手が、サッカー界の歴史にまた1つ新たな伝説を刻み込んだ。(FOOTBALL ZONE編集部)