W杯でも安定したプレーを披露

 J1川崎フロンターレは12月19日、DF谷口彰悟が海外クラブへの移籍を前提とした手続き移行のため、退団することを発表した。

 現在31歳の谷口は2014年から正式に川崎に在籍。ここまでクラブ一筋でJ1リーグ通算289試合に出場し、20得点を記録している。現地時間12月18日に閉幕したカタール・ワールドカップ(W杯)にも日本代表として出場し、安定したプレーで森保ジャパンの最終ラインを支えた。

 本人のコメントは以下のとおり。

「このたび、川崎フロンターレを退団することになりました。たくさん悩み、今回の決断になりました。フロンターレに加入し、たくさんの喜怒哀楽をサポーターの皆さん、フロンターレに関わる全ての皆さんと共有してきました。この体験、経験は私にとって何事にも変えることのできない素晴らしいものとなりました。

 強いフロンターレをみんなで作りあげていくこと、ワールドカップでプレーすることは達成できました。しかし、まだまだサッカー選手として、成長できる可能性はあると感じました。これからもフロンターレで自分自身とチームのレベルアップをしていく選択肢もありましたが、海外の全く違ったサッカー環境に身を置き、サッカー選手として成長したいという想いでチャレンジする決断をさせていただきました。

 今シーズン、タイトルが1つも取れず、非常に悔しい思いをサポーターのみなさんにさせてしまい、またキャプテンという責任ある立場での決断は非常に申し訳ないと考えています。しかし、残りの自分のサッカー人生の中で、チャレンジをしなかったことの後悔はしたくないと考えました。

 私は新しいチャレンジに進みますが、私の中ではフロンターレへの思いは変わりません。日々成長するフロンターレを願っていますし、タイトルの獲得を願っています。私自身もフロンターレと共に成長していく姿を、応援していただいた皆さんに見せていけるように努力していきたいと思います。これからもよろしくお願いします」(FOOTBALL ZONE編集部)