韓国1部・全北現代は、横浜F・マリノスから韓国1部・蔚山現代へレンタル移籍していた元日本代表MF天野純(30)や、元浦和レッズ所属選手のブラジル人FWラファエル・シルバ(30)の獲得が確実とみられている。この元Jリーガー2選手にくわえて、かつて横浜F・マリノスでプレーしていたカタールW杯オーストラリア代表DFミロシュ・デゲネク(28)の獲得交渉も進めているようだ。20日、韓国紙『東亜日報』が報じている。

 デゲネクは2017シーズンから1年半にわたり、横浜F・マリノスで天野純とともにプレー。2018年7月にセルビア1部レッドスター・ベオグラードへ完全移籍していた。また今年1月にはレッドスターを退団し、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)のコロンバス・クルーと2年契約を締結。センターバックの主力として活躍すると、カタールW杯でも決勝トーナメント1回戦・アルゼンチン戦までの全4試合でプレーしている。

 そんな中『東亜日報』は20日、韓国サッカー関係者の話として「全北現代はデゲネクとの交渉を進めている。移籍で双方合意に達しており、現在は具体的な条件について議論を交わしている」と報道。全北現代は今季、韓国代表DFホン・ジョンホ(33)の負傷離脱により守備陣に不安を抱えたため、新戦力のDFとしてデゲネクに照準を定めたという。

 なお天野純の去就については、韓国メディア『スポーツソウル』が先月20日に全北現代への移籍が確実と報道。横浜F・マリノスへのレンタル料として両クラブともに15万ドル(約2100万円)を用意していたものの、全北現代の年俸提示額が蔚山現代よりも10万ドル(約1400万円)上回っていたことが去就に影響を与えたと伝えている。

 またラファエル・シルバについては『東亜日報』が今月20日になって「全北現代加入が決定」と報道。同選手とクルゼイロの契約期間は今年12月までブラジル国内メディアが報じていることから、移籍金は発生しないとみられる。

 かつて横浜F・マリノスでともに戦った天野純とデゲネク。アルビレックス新潟や浦和レッズでプレーしていたラファエル・シルバも含めて、元Jリーガー3名が韓国で再会するかもしれない。