ドイツ戦での行為に批判も含め脚光

 2022年のサッカー界も、数々の出来事が起こった。カタール・ワールドカップ(W杯)では、日本代表がグループリーグ初戦で強豪ドイツ代表を2-1で破ったことは記憶に新しい。世界を驚かせたこの試合では、ドイツ代表DFアントニオ・リュディガーの“奇妙なステップ”が話題を呼んだ。

 日本は前半のうちに先制を許し、0-1と1点ビハインドで後半へ。3バックへの変更とMF三笘薫らの投入によってより攻撃的にシフトした日本は、MF堂安律が押し込んで同点。その後FW浅野拓磨がディフェンスラインの背後への抜け出しからゴールし、試合終盤になっての逆転に成功している。

 この試合でドイツがリードしている時間帯、リュディガーが浅野の抜け出しを制したところで両足を高く上げる独特なステップを見せ、この“奇妙な走り方”が当時大きな波紋を呼んだ。

「ABEMA」で解説を務めていた元日本代表MF本田圭佑が「ちょっと今のは性格悪い。バカにした走り方してる」と独特の言い回しで非難。さらにドイツの敗戦を含め、海外メディアも「グラウンドで悪ふざけをした。傲慢で無礼な行為だった」「リュディガーのショック」「いったい何をやっているんだ?」と大きく報じ、国内外で話題をさらった。

 また同じアジア勢で、4年前のロシア大会でドイツ相手に大金星を挙げた韓国のメディアも「日本人選手をあざ笑うかのような振る舞いをしたとして、サッカーファンから批判を受けている」と注目し、反響が広がっていった。

 日本はドイツ戦での勝利を皮切りに、グループリーグ第3戦ではスペイン代表を下し決勝トーナメントへ。1回戦でクロアチア代表にペナルティーキック(PK)戦の末敗れてしまったが、その戦いぶりは世界の注目の的となった。この結果は初戦ドイツとの戦いを制し、勢いに乗ったことも大きかったのかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)