かつて明治安田生命J1リーグ・ガンバ大阪に在籍していたFW中村敬斗(22)は、現在LASKリンツでプレー。オーストリア1部リーグ屈指のアタッカーとして結果を残している。そんな中、オランダ国内ではリバプール移籍が決まったカタールW杯オランダ代表FWコーディ・ガクポ(23)の後釜として、オランダ1部PSVアイントホーフェンに中村敬斗の獲得を求める意見が沸き起こっている。
PSVは今月26日、ガクポの去就についてリバプール移籍でクラブ間合意に達したと公式発表。ガクポはマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリードなど複数クラブによる争奪戦が展開される中、カタールW杯グループリーグ全3試合でゴール。移籍金最大5000万ポンド(約80億円)と伝えられるなど、今冬の移籍ウィンドウで屈指のビッグディール成立でさらに注目度を高めている。
またオランダ紙『テレグラーフ』は27日、ガクポの後釜としてPSV移籍の可能性がある選手を紹介。オランダ1部AZ所属FWイェスパー・カールション(24)、ディナモ・キエフ所属ウクライナ代表MFビクトル・ツィガンコフ(25)、モルデFK所属ノルウェー代表MFオーラ・ブリンヒルセン(23)を候補に挙げている。
ただ一方でオランダメディア『リビングルーム・スカウト』のジャーナリストは、PSVに中村敬斗の獲得を推奨。自身のツイッターアカウントに「もし私がPSVの立場なら、ガクポの代役として中村敬斗(の獲得)を真剣に検討するだろう」
「(移籍金や年俸等の支払いで)多額の費用をかける必要がない。今まさに好調であるほか、かつてトゥウェンテに所属していたことからオランダのサッカーを知っている」と、推奨理由もあわせて綴っている。
また中村敬斗は今年8月、LASKリンツと2025年6月までの契約延長で合意。『テレグラーフ』は「この日本人選手は今季、オーストリア1部リーグでインパクトを与えている。リーグ戦15試合で8ゴール5アシストだ」とした上で、同選手の市場価値が400万ユーロ(約5億8000万円)だと伝えている。
なお中村敬斗の去就については、英メディア『フットボール・インサイダー』は先月はじめに「ブライトンが中村敬斗の獲得を狙っている」と報道。移籍金300万ポンド(約5億円)で獲得可能と見解を示していた。
またフランスメディア『Jeunes Footeux』は先月下旬、ボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)が中村敬斗に関心を寄せていると伝えた一方で「現時点では単なる関心だ。ボルシアMGが来年1月に中村敬斗の獲得に動くとは言っていない」と主張。移籍金について「LASKリンツが(彼の市場価値である)400万ユーロで手放すことに同意するか定かではない」と見解を述べていた。