英雄リケルメ氏、W杯でメッシの反感を買ったファン・ハール氏の発言に見解

 アルゼンチン代表の優勝で幕を閉じたカタール・ワールドカップ(W杯)。かつて同国代表として活躍した英雄フアン・ロマン・リケルメ氏は、FWリオネル・メッシの反感を買ったオランダ代表監督ルイス・ファン・ハール氏の発言に見解を述べた。アルゼンチンメディア「TyCスポーツ」が報じている。

 カタールW杯準々決勝のアルゼンチン対オランダ戦前、ファン・ハール監督は前日会見でメッシを軽視する発言をし、これにメッシ本人が激怒。そうした背景もあり、ゴールを決めた際にリケルメ氏が現役時代に見せていた両耳に手を当てるゴールパフォーマンスを披露したとされている。

 ファン・ハール監督はスペイン1部FCバルセロナ時代にリケルメ氏を冷遇。メッシのゴールパフォーマンスは、それに対する反撃だとも見られている。リケルメ氏はこの一件についてこうコメントしている。

「私はファン・ハールが間違いを犯したと思っている。サッカーではやってはいけないことがいくつかある。絶対に彼(メッシ)を怒らせてはいけない。彼を抱きしめたり、キスしたりするべきだ。そうすれば彼は倒したいという気持ちにならないだろうからね。

 最高の選手が怒った時、彼を倒す方法はない。不可能だ。だから、ファン・ハールのアルゼンチンに対する言葉は良かったんだ。付け加えると、メッシはアドバンテージがあった。なぜなら、彼は怒ったとしても、ほかの選手のように退場することはない」

 また、自身とメッシとの関係性にも言及。「あまり彼の邪魔はしないようにしているが、とても良い関係にある。私は彼に初戦で負けた時と優勝をした時にメッセージを送った。常に言ってきたけれど、メッシがプレーする以上は、アルゼンチンは常に優勝候補だ」と、絶大な信頼を寄せていたことも明かした。

 メッシにとっては、キャリア初の大会制覇に。ついに果たした悲願達成に「それを望んでいたのは、私たちだけではない。私は彼が優勝できたことにとても嬉しく思っている」と、メッシとアルゼンチンが世界一になったことを喜んでいた。(FOOTBALL ZONE編集部)