将棋の順位戦A級の開幕局が6月9日に行われ、永瀬拓矢王座(29)と豊島将之九段(32)が現在対局中だ。東西を代表するトップ棋士同士の一局は、午後6時の夕食休憩の時点で形勢互角と見られている。どちらも開幕白星をかけて絶対に譲れない重要な一局とあり、夜戦に向けてさらに注目度が高まっている。
【中継】第81期 順位戦 A級 1回戦 永瀬拓矢王座 対 豊島将之九段
永瀬王座の先手番で相掛かりの出だしとなった本局は、早々に序盤を離れた。両者の対戦成績は9勝9敗。互いに持ち時間を慎重に使って、記録係に何度か時間を確認する様子も見られた。永瀬王座の飛車の横利きに対し、豊島九段は9筋を押し込んだ格好となり、夕食休憩までに51手進行したが形勢は互角とみられている。
永瀬王座は、棋聖戦五番勝負で藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に挑戦中。6月3日に行われた第1局では2度の千日手指し直しの大熱戦を制した。2022年度は6戦6勝。永瀬王座としては、本局を制して全勝キープのまま6月15日の棋聖戦第2局に向かいたいところだ。
豊島九段は、5月31日に行われた王位戦挑戦者決定戦に勝利し、藤井王位への挑戦権を獲得した。失冠から約半年でタイトル戦の舞台に復帰。王位奪還をかけて2期連続で藤井王位と戦う。さらに再び名人挑戦、奪取に向けて本局も絶対に譲ることはできない。
順位戦A級には10人の棋士が参加する総当たりのリーグ戦。成績最上位者が渡辺明名人(棋王、38)への挑戦権を得る。持ち時間は各6時間。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
永瀬拓矢王座 キムチ入り納豆オムレツ、山かけそば
豊島将之九段 カレーライス
【夕食休憩時の残り持ち時間】
永瀬拓矢王座 2時間31分(消費3時間29分)
豊島将之九段 2時間39分(消費3時間21分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)