
人とのつながりを実感し、人生に希望を持つことができたかけるんさん。昨年、自身の経験を1冊の絵本にし、飛べない鳥を主人公に、心の病と向き合う様子を表現した。
「死ななかったら、前向きになれると伝えたかった。外をお散歩するだけで気分が良くなることもある。そこで小さな花を見つけて、ちょっとした幸せを感じたり、そんなことで『やっぱり生きていこう』と思えるようになるときもある。苦しいときはそれから逃れることも手だと思う。例えば、自分が苦しくなったときはトイレに逃げるようにしている」
パパゲーノ効果は、メディアの報道に限らず、自身と似た境遇の小説やドラマの登場人物に自分を投影させることで、立ち直れる場合もあるという。
「朝倉さんや自分が体験談を話すことによって『生きていても大丈夫』と思う方が増えてほしい。『パパゲーノ効果』が学者さんにも立証されるよう、期待している」
メディアへの警鐘「死にたい気持ちを想起させるような報道はやるべきじゃない」
