「藤浪劇場」は誰にも分からない!毎試合“まるで別人” 中継ぎ好投から一転、3連続四球に満塁で暴投の大乱調
【映像】藤浪、大乱調!3四球1暴投

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MLB移籍後、先発として4試合に登板し、0勝4敗、防御率14.40と首脳の期待に応えきれないなかで迎えた4月26日(現地時間4月25日)のロサンゼルス・エンゼルス対オークランド・アスレチックス戦(エンゼル・スタジアム)で、MLB移籍後初となるリリーフ登板を果たしたアスレチックスの藤浪晋太郎。

【映像】藤浪、大乱調!3四球1暴投

この試合で藤浪は、8回からマウンドに上がると、2回を被安打2、3奪三振・自責点0で無難に切り抜け、見事、リリーフ初戦を飾ることとなった。しかも、その際に藤浪は、マイク・トラウトや大谷翔平らエンゼルスの強打者に対し、一切怯むことなく、ストレートを多投。たとえば最初に迎えた1番・ウォードに対しては、投じた6球中4球がストレートで、特に2球目に投じたストレートは、ウォードも思わず見逃すひとコマもあった。結局、この傾向はそのままマウンドを降りるまで続き、続く2番・トラウトには5球中4球がストレート、続く3番・大谷翔平に対しては3球全球がストレート。160km/h(ボール)、159km/h(空振り)、159km/h(レフト前ヒット)と、大谷に打たれはしたものの、リリーフで好投するケースもあった阪神タイガース時代の2020年頃のように、“リリーフとしての可能性”を垣間見せることとなった。

こうした経緯から、日本の野球ファンはもちろんのこと、それまで藤浪に辛口だった現地メディアまでもが、藤浪の投球を称賛しつつ、今後、リリーフとして充分に再生可能であるというニュアンスで報じることとなったが、そうした期待を受けて登板した4月28日(日本時間29日)のシンシナティ・レッズ戦(オークランド・コロシアム)で藤浪は、8回表、1死二塁の場面でマウンドに上ると、3番スペンサー・ステアをストレート主体の配球で三球三振に仕留め、再び“リリーフとしての可能性”を見せるかに思われた。

しかしその直後、4番タイラー・スティーブンソンへの初球で143km/hのスライダーを投じると、その隙に二塁走者のジョナサン・インディアが三塁へと盗塁。これが災いしたのか、藤浪はスティーブンソンをボテボテの投前ゴロを打ちとったものの、転がった場所が悪かったことも手伝って、打者走者のスティーブンソンは一塁セーフに。その間に、三塁走者のインディアも生還し、1点を失うという不運な展開となった。

その後、藤浪は5番・ジェーク・フレーリーにストレートとスプリットで押し切り、最後は156km/hのストレートでショートゴロに打ち取って後続を断つことに成功したものの、続く9回表のマウンドでは、この回先頭のスライダーが決まらずに6番・エンリ・ラモスを歩かせ、いきなり走者を背負う展開となると、続く7番・ニック・センゼル、8番・スタアー・フェアチルドにも連続四球を与え、瞬く間に無死満塁と、絶体絶命のピンチに。しかしこの直後、藤浪は9番・ホセ・バレロに対して、再びストレートとスプリットだけの配球に切り替えると、バレロをショートライナーに。

このまま球の勢いだけで自ら招いたピンチを切り抜けるかに思われたが、続く1番・インディアに対しては、なぜか再びスライダーを投じることに。しかもこのスライダーがいきなり暴投となって1点を失うと、ほどなくインディアにレフト前へと運ばれてさらに1失点。

ここで見かねたベンチがようやく動き、この日はお役御免となった。その後、メディアが、つい先日報じたばかりの“リリーフとしての可能性”をなかったことにし、「暴投で自滅」「配置転換失敗」といった、いささか寂しい文言が見出し上に踊ったことは言うまでもない。

しかしながら、この中継ぎ2試合の内容を見るとわかるように、藤浪は、“剛球”ともいえる持ち前のストレートとスプリットだけで組み立てた配球、すなわち、ある種の「勢いに任せた投球」をしている場面では、必ずしも内容が悪いとはいえず、言ってしまえば「スライダーを投げなければイケるのでは?」とさえ思える内容となっているのも事実だ。
こうした条件を設定することは、起用法として、かなりの足枷になり得るだろうが、これまでMLB・NPBで活躍した投手、とりわけクローザーの中には、こうした制約があっても、また、ファンをハラハラさせる不安定な“劇場型”であったとしても、結果を残したケースは少なからず存在する。つまり、ランナーを出そうが、盗塁されようが、最終的にきちんとチームを勝利へ導きさえすれば、不安要素や制約だらけでも、チーム内で立派に自分のポジションを確立できるというわけだ。

藤浪が今季からプレーするMLBでは、これまで“Wild Thing”の異名で知られるミッチ・ウィリアムス(通算192セーブ)や、プロ入り前はダブルワークで生計を立てていた苦労人としても知られるジョン・アックスフォード(通算144セーブ)のように、荒れ球でありながらも、クローザーとして成功を収めた好例がある。藤浪が彼らのような形で起用されるかは定かでないが、たとえ連続四球を出して自らピンチを招いたとしても、フルスロットルの豪腕で後続をピシャリと断つような、そんな“藤浪劇場”が、今後、1試合でも多く見れることに、我々も期待したいところだ。

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