メジャー1年目から首位打者争い。日本が誇る天才打者が、まさに野球漬けという充実の日々を送っている。レッドソックスの吉田正尚外野手は、打率3割台をキープし初挑戦のシーズンからア・リーグの首位打者争いを繰り広げている。出場試合の半数近くでマルチ安打を放ち、三振数も驚くほど少ない。巧みかつ豪快なバットコントロールで左右に打ち分け、外野の頭も越す吉田の打撃は、開幕からわずか2カ月半にしてすっかり現地のメディア、ファンに認められている。ABEMAでは大活躍の吉田に単独インタビューを実施。「今すごく野球に打ち込めている」と充実ぶりを口にした。
これまで日本人選手がメジャーに挑戦する際は、低額の年俸からスタートし、実績を残した後に夢のある契約をゲットするパターンがほとんどだったが、吉田は5年総額9000万ドルという大型契約でレッドソックス入り。「条件も非常によかった。(エージェントが)僕が一番輝ける場所、活躍できる場所を探してくれました」と、レッドソックス入りへの経緯を振り返った。歴史あるチームだけにファンの目も肥えている。開幕前に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦したため、メジャー1年目を迎える上では実戦の準備が足りず、開幕直後は苦労し、コンディションを崩すこともあった。ただ4月中旬以降、コンディションが整い、メジャーの各投手への対応が進むと、打率も急上昇。チームトップの打率を誇り、日本から来た「マッチョマン」は、チームに欠かせない存在になっている。
ボストンでの生活は、ほとんどが球場と家とを往復するだけ。「近場の20分以内を散歩しているくらい」で、家に帰っても寝るだけだ。ただ今の吉田にはそれがいい。「毎日毎日、どうしたら自分が打てるか守れるか。今すごく野球に打ち込めているのはいいと思います」と笑顔が見える。日本のプロ野球よりも過密なスケジュールで「非常にタフ。4月に19連戦もありましたし、本当に試合が毎日入ってきます。雨で『これ、中止かな』と思うやつもやったり(中断などをして)引っ張ったり」と、戸惑う部分はあるものの、野球のことだけ考えていられる時間は、とても有意義だ。
ア・リーグの首位打者だけでなく、新人王候補にも名が挙がるようになったが、本人は「プレーしている以上、一番を目指すのは変わりません。数字を決めずに一番を目指すことは、変わらずやっていきたいです」と、サラリと大きなことを言ってのけた。相手投手からは「投げるところがない」とまで言われるようになってきた「マサ・ヨシダ」。1年目の挑戦の後、どんな記録が残っているか楽しみだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
■大谷翔平 人気記事
・ドジャース(大谷翔平所属)試合日程・時間・放送予定 【2024シーズン】
・大谷翔平 成績・打席結果【2024シーズン】
・大谷翔平 ホームラン成績【2024シーズン】
・ドジャース大谷翔平 年俸推移・予想
・大谷翔平の速報・今日のニュースを見る
■Pick Up
・スポーツマーケティングで成功した“ライブ特化型広告”とは
・「ABEMA」のスポーツ×広告事例から紐解く “価値ある広告リーチ”
・「脳科学×AI」で切り開く、マーケティングの新しい可能性