アニメ「薬屋のひとりごと(くすりやのひとりごと)は、2023年10月より日本テレビ系にて全国放送中の作品です。
【動画】猫猫が皇帝に初めて声をかけられてしまった瞬間(2分30秒ごろ~)
原作は、日向夏氏による同名小説で、小説投稿サイト「小説家になろう」にて連載中の作品がもとになっています。「月刊サンデーGX」(小学館)と「月刊ビッグガンガン」(スクウェア・エニックス)の2誌でコミカライズも連載されていて、シリーズ累計発行部数は2024年3月現在、3300万部を超えています。
この記事では、アニメ「薬屋のひとりごと」に登場する皇帝を紹介。声優情報や後宮の妃たちとの関係、子どもについても解説します。
目次
- アニメ「薬屋のひとりごと」とは
- アニメ「薬屋のひとりごと」皇帝の基本情報!
- 皇帝の妻は誰?四夫人との関係は?
- 帝と妃の政治的事情、上級妃が入れ替わった理由
- 皇帝に子供はいる?
- アニメ「薬屋のひとりごと」皇帝のまとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」とは
アニメ「薬屋のひとりごと」の舞台は、とある大陸の中央に位置する中華風の大国。花街で薬師をしていた猫猫(まおまお)は、薬草を摘んでいるときに人さらいにあい、後宮で下女として働くことになりました。面倒事を嫌う猫猫は、年季明けまで後宮で目立たず過ごそうとします。
しかし、原因不明の病に苦しむ皇帝の御子を助けるため、匿名で提言したことで、美形の宦官・壬氏(じんし)の目に留まりました。これをきっかけに猫猫は寵妃の毒見役に抜擢され、壬氏に面倒事を押し付けられながら、陰謀渦巻く後宮の謎や事件を解決していくことになります。
アニメ「薬屋のひとりごと」皇帝の基本情報!
皇帝は、猫猫たちが暮らす国の最高権力者です。堂々とした偉丈夫で、あごには立派なひげを蓄えています。
後宮の人間をはじめ「薬屋のひとりごと」に登場する人物の多くが皇帝に仕えていて、「帝(みかど)」「主上(しゅじょう)」とも呼ばれています。皇帝による統治は上手くいっているようで、飢饉や干ばつも少しはあるものの、国はおおむね平和です。
皇帝の基本情報【プロフィール】年齢は何歳?
皇帝の年齢は、数え年で34歳です。身長や体重、誕生日などの詳しいプロフィールはわかっておらず、本名も不明です。
作者の日向夏氏によると、皇帝の性格は「歴代の中では温厚なほう」とのこと。しかし、立場をわきまえない者は容赦なく首をはねるそうで、国の統治者らしい冷酷な一面も持っています。第4話では、帝から頼み事をされた猫猫が「帝の言葉は天上の言葉。断ったりしたら首が飛びかねない」と心中で語りました。
皇帝の基本情報【声優】
皇帝の声を担当するのは、遠藤大智(えんどう だいち)さんです。遠藤さんの代表作は「甲鉄城のカバネリ」阿幸地役、「イエスタデイをうたって」田辺役などがあります。
遠藤さんは、学生時代はバスケットボールや自主映画作りに没頭していたそうです。大学卒業後は、両親から横浜の飲食店を継いで経営していたとのこと。その店に、現在の所属事務所・賢プロダクションの創業者が訪れたことをきっかけに声優の道へ進み、2006年にデビューしました。
皇帝の妻は誰?四夫人との関係は?
皇帝はまだ結婚しておらず、皇后はいません。しかし、後宮には側室である妃が数多く住んでいます。なかでも上級妃の四夫人は、後宮でもっとも位の高い存在です。
もっとも帝の寵愛を受ける玉葉妃
現在、一番帝の寵愛を受けていると言われているのは貴妃の玉葉妃(ぎょくようひ)です。華やかな美貌と皇帝好みの豊満なスタイルを持ち、皇帝は頻繁に玉葉妃の住む翡翠宮を訪れています。
玉葉妃は、皇帝との間に公主・鈴麗(りんりー)をもうけています。鈴麗は、乳母が使っていたおしろいに含まれる毒に蝕まれ、一時は危うい状態でした。しかし、猫猫による匿名の提言を玉葉妃が聞き入れ、おしろいの使用を辞めたことで一命を取り留めます。その後はすっかり体調が回復したようで、園遊会では皇帝の母親である皇太后にご機嫌な様子で抱かれていました。
玉葉妃は、その後、再び皇帝の子を妊娠。鈴麗公主の懐妊時には、二度の毒殺未遂にあったことで用心深くなり、周囲には妊娠したことを隠しています。
帝の東宮を生んだ梨花妃
賢妃の梨花妃(りふぁひ)は、明るく華やかな玉葉妃とは対象的に、切れ長の瞳で凛とした雰囲気を持つ美女です。豊満な体型は玉葉妃と同じく、皇帝の好みに合致しています。
梨花妃は東宮(とうぐう、皇太子)を1人産んでいますが、赤子のうちに死亡しました。原因は、鈴麗公主を苦しめたのと同じ、おしろいの毒でした。原作小説では、猫猫は梨花妃のもとにもおしろいが毒である知らせの文を置いたと書かれていました。アニメ第1話では侍女が文を無視したような描写があり、忠告は聞き入れられなかったようです。
東宮の死に梨花妃は悲しみにくれ、また自分にも毒おしろいが使われていたことで、精神・肉体ともに衰弱していきます。しかし、皇帝の命令により猫猫が看病したことで、梨花妃の容態は回復。一時はかなりやつれていましたが、第14話の妃教育の場では、ほとんど以前の豊かな体型に戻り、すっかり体調も良さそうな様子を見せました。
梨花妃が体を壊していたことで、しばらく皇帝の通いはなくなっていました。とはいえ、皇帝自ら猫猫に梨花妃を診るように命じたことから、皇帝から梨花妃への愛情はまだ十分にあると考えられます。
先帝の妃でもあった里樹妃
徳妃である里樹妃(りーしゅひ)は、数え年で14歳とほかの上級妃に比べて若く、感情がすぐ顔に出てしまうような幼い言動が目立ちます。愛らしい顔立ちですが、幼くて皇帝の好みに合わないため、現在のところ通いはありません。第14話の妃教育では、猫猫から妓女の秘技を教わり、ショックで何度も卒倒していました。
里樹妃は、もともとは現皇帝の父である先帝の妃として9歳のときに後宮へ来ました。先帝が崩御したため一度出家しましたが、現皇帝の妃としてふたたび後宮入りしています。
里樹妃は、幼いころに実母を亡くしています。そのため、当時東宮の妃だった阿多妃(あーどぅおひ)を母親のように慕っていたようです。第11話では、後宮を去る阿多妃を泣きながら追いかけ、阿多妃はそんな里樹妃を見て母親のような慈愛に満ちた表情をしています。
東宮時代からの妃である阿多妃
淑妃の阿多妃は、もっとも長く後宮に住んでいました。皇帝の乳姉弟であり、妃としても特別な存在のようです。
阿多妃は、帝が東宮だったころに最初の妃となりました。一度現帝の子供を身ごもるも、ひどい難産となります。不運なことに当時の皇后(現・皇太后)のお産と重なり、阿多妃の出産は後回しにされました。なんとか子どもは無事に誕生しますが、ひきかえに子宮を失います。さらに、生まれた子どもは、赤子には毒になることを知らない侍女から蜂蜜を与えられ、幼子のうちに死亡しました。
阿多妃は子供が産めない体になったにも関わらず、現帝は長い間、阿多妃のほかに妃をめとりませんでした。やがて、東宮から皇帝となり、多くの妃が後宮に入るようになります。それでも阿多妃は長いあいだ後宮にとどまっていましたが、ついに新しい上級妃の輿入れが決まり、後宮を去りました。
高官の推薦で決まった楼蘭妃
楼蘭妃(ろうらんひ)は、阿多妃が後宮を去った後、新しく後宮に入り淑妃となりました。北寄りの美しい顔立ちをしていますが、口数が少なくいつも無表情です。第14話では、妃教育であまり反応のない楼蘭妃に対し、猫猫は「最後まで何を考えているのかよくわからない妃だった」という感想を持ちました。また、玉葉妃・梨花妃ほど豊満なスタイルではないためか、「(楼蘭妃の参入によって)後宮のバランスが崩れることはなさそう」とも評しています。
楼蘭妃はさまざまな服を持っているようで、南国調の派手な衣装を纏っているときもあれば、少年のような胡服を身に着けていることもあります。そのため、いつも受ける印象が違い、皇帝も「毎回違う女を見ているようだ」と困惑しているようです。
後宮にいる中級妃・下級妃
四夫人のほかに、後宮には中級妃・下級妃が暮らしています。アニメ第3話で部下に下賜される予定だった芙蓉妃(ふようひ)は中級妃でした。妃の位は、実家の権力、美しさや賢さなどによって決められます。
帝と妃の政治的事情、上級妃が入れ替わった理由
楼蘭妃の輿入れが決まったのは、楼蘭妃の父親である高官・子昌(ししょう)の強引な推薦によるものです。子昌は、女帝と呼ばれた先代の皇太后に気に入られたことで、絶大な権力を手にしました。その皇太后はすでに亡くなっていますが、変わらず宮廷に大きな影響力を持ち続けています。
皇帝に子供はいる?
現在、皇帝の子供は玉葉妃との公主・鈴麗のみです。これまで皇帝の子どもは5人生まれていますが、鈴麗以外は赤子のうちにみな死亡したとされています。あまりに不幸が続くために、後宮内では“呪いではないか”と噂が立っていました。
しかし、鈴麗公主のほかにも、1人だけ皇帝の子供が生きている可能性があります。第11話にて、猫猫は「阿多妃が同時期に生まれた皇弟と、自分の子をすり替えたのではないか」という仮説を立てました。もしこの仮説が当たっていれば、皇帝の子である東宮が現在も皇弟として生きていることになります。
さらに、皇弟と入れ替わった阿多妃の子は、壬氏である可能性も考えられます。同じく第11話で阿多妃と壬氏が並んでいるのを見て、猫猫は2人の容姿が似ていることに気が付きました。その後、猫猫は仮説の展開中に、阿多妃の子の姿を壬氏に変えて思い浮かべていました。猫猫は仮説を立ててすぐに「馬鹿馬鹿しいくらいの妄想だ」と自身の考えを否定していますが、壬氏が東宮である可能性に思い当たっているようです。
ただし、この仮説はあくまで猫猫の推測であり、真偽はまだわかっていません。
アニメ「薬屋のひとりごと」皇帝のまとめ
皇帝は、「薬屋のひとりごと」の舞台となっているとある大国の統治者です。後宮に多くの妃をかかえていますが、まだ正式な皇后はいません。長く後宮においていた特別な存在の阿多妃が去り、現在は玉葉妃が帝からもっとも皇帝の寵愛を受ける妃です。不幸により4人の子供を失いましたが、最初の子供である東宮は今も生きている可能性があると、猫猫は仮説を立てています。
皇帝は作中での出番は少ないですが、物語において重要な鍵を握る人物です。皇帝自身のことや子どもは生きているのかなど、謎も多く残されています。今後、物語でどのような展開が描かれるのか、楽しみに待ちましょう。
(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧(動画リンクつき)
話数 | サブタイトル(タップで動画へ) | 見どころ |
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1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ! |
5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た! |
16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
・無料でみられる「薬屋のひとりごと」エピソード・見逃し配信一覧