ボールがストライク判定とされてしまう“誤審率”のデータを見てみると意外にも大谷の打席の誤審率はMLBの平均を下回っていた。一方で誤審率が高く損をしている選手も少なからず存在する。カブスの鈴木誠也外野手がその代表的な例といっていいだろう。
8月20日(日本時間21日)のタイガース戦でも3回、カウント2-1からの4球目、鈴木はアウトコース枠を外れたストレートを見送ったが、球審はストライクの判定を下した。結果、鈴木はこの打席をライトフライに打ち取られてしまった。
MLBではストライクゾーンを可視化する映像があり、球審の判定も全球がデータ化される。このデータによると今季鈴木がボールゾーンをストライクと判定された割合は904球中55球の6.1%だった。大谷が1133球中33球の2.9%と比較しておよそ2.1倍も高い。MLB全体の平均4.2%と比較しても約1.5倍近く誤審判定されていることになる。
また、シャドウゾーン(ストライクとボールの境界周辺のゾーン)に限ると大谷が440球中32球の7.3%でMLB全体の平均値10.3%を下回っていることに対し、鈴木は344球中52球の15.1%とこちらも約2倍以上も泣きを見る判定を受けていることが明らかになった。
鈴木はメジャーデビューした2022年から今季8月19日(同20日)までの試合でボール球をストライク判定された確率が6.5%と、不運にもMLB全体のワースト2位に位置しており、この誤審率の高さに打点も影響を受けているという。
鈴木が誤審率を下げるには何が効果的なのか。大方の予想に反して誤審率が低いという結果がでた大谷は、打席に入る前に球審に挨拶をする様子がたびたび注目される。鈴木も球審とのちょっとしたコミュニケーションが増えれば、数字にも変化が現れてくるかもしれない。
※日本時間2024年8月18日終了時点のデータ(協力:データスタジアム)
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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