ドイツ・チェコ・オーストリアの3カ国を跨いで開催された「セントラル・ヨーロッパ・ラリー」。セッティングを合わせるのが難しいバリエーション豊かなこのラリーで、ヒョンデのミケルセンが派手なクラッシュを演じた。
18日に行われた世界ラリー選手権(WRC)「セントラル・ラリー」の2日目・デイ2は、断続的な雨が降るなかスタート。路面は基本的にターマック(舗装路)だが、乾いたところと濡れたところが点在する路面コンディションに各ドライバーとも苦戦する。
最初に餌食となったのが、ヒョンデのアンドレアス・ミケルセンだ。ノルウェー出身のベテラン35歳は、さまざまなチームを渡り歩いてきた苦労人。2024年はヒョンデでスポット参戦しているが、今回のラリーでは好調を見せ、前日デイ1を3位で終えていた。
SS5は周辺に民家も見える道幅の狭いステージで、起伏も多いのが特徴。緩やかな登りになった左コーナーで、ミケルセンのマシン、ヒョンデi20 N ラリーは、すこしアウトに膨らんだかと思った瞬間、コース右側に並んだ柵と金網に車体を接してしまう。途端にマシンは逆方向へスピンし、コース上で止まってしまった。
解説を務めたピエール北川氏が「芝生は止まらない。まるでスケートリンクか滑り台」というように、コースから半身はみ出してしまったがために、濡れた芝生を踏み、マシンが踏ん張りきれずにクラッシュしてしまったようだ。
走行不能になるほどのこの派手なクラッシュシーンを観た、視聴者からは、「うわあああああああ」「こんなところでミスったか」「オーバースピード」「コドラ側こわw」と驚きのコメントが集まっている。ミケルセンはこのアクシデントでデイリタイアとなった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)