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【映像】「砂むし風呂」のワードに笑う藤井竜王

 将棋藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、22)が12月11・12の両日、鹿児島県指宿市の「指宿白水館」で指された第37期竜王戦七番勝負第6局で挑戦者の佐々木勇気八段(30)に勝利。シリーズ成績4勝2敗で竜王位防衛と4連覇を決めた。年内のタイトル戦を大きな勝利で終えた藤井竜王だったが、指宿名物の砂むし風呂でもう一戦を示唆!?「もう少し聞いてみたい…」と感想戦の“延長”を要求していた。

【映像】「砂むし風呂」のワードに笑う藤井竜王

 藤井竜王の防衛4連覇達成で幕を閉じた第37期竜王戦。通算成績は4勝2敗と挑戦者を退けたが「本局も含め、後手番で苦戦する将棋が多かった。佐々木八段にいろいろ工夫をされて、対応力をもっと磨いていかないといけないと思った」と課題を口にする場面もあった。

 佐々木八段は16歳でのプロ入りから14年を経て、本シリーズがタイトル初挑戦。それでも積み重ねて経験値と、豊富な研究を武器に若き絶対王者へと向かった。意表の振り飛車採用など、全6局で様々な戦型を採用。本局でも佐々木八段に攻め込まれた場面では「足りないような気がしたので、認識不足があったかなと思う」と防衛が簡単なものではなかったことも強調していた。

 決着局の舞台は、薩摩半島の南端に位置する鹿児島県指宿市。温泉で温められた砂で身体を蒸す砂むし温泉が名物で、藤井竜王は2年前に対局に訪れた際にも関係者らと満喫していた。終局後に行われた記者会見では、「砂蒸し温泉で佐々木八段と隣り合った場合、どんな話をしたい?」という珍問も。

砂むし風呂での話題は?
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