将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、王座、棋王、棋聖、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第74期ALSOK杯王将戦七番勝負」が1月12日、静岡県掛川市の「掛川城 二の丸茶室」で開幕した。タイトル戦で4度目の激突となる両者。新春を飾る開幕局を制するのはどちらか。振り駒の結果、先手は永瀬九段に決まった。
藤井王将は、2016年10月に四段昇段。第37期竜王(1組以上:4期)、第82期名人(A級以上:3期)。2023年度には史上初の全八冠独占を達成。2024年には、棋聖・王位の2つの永世称号を獲得した。王将戦は、2021年度の第71期に初挑戦。渡辺明王将(当時)に4-0でタイトル奪取に成功した。翌年には“世紀の対決”として注目を集めた羽生善治九段の挑戦を受け、4-2で防衛。さらに前期は、振り飛車党のエース・菅井竜也八段を4-0で退け3連覇を達成。さらにタイトル戦歴代単独1位の20連覇を果たした。今期は防衛4連覇と、谷川浩司十七世名人の記録に並ぶタイトル獲得27期目指す。
永瀬九段は、2009年10月に四段昇段。竜王戦1組(1組:7期)、順位戦A級(A級:3期)。タイトルは叡王1期、王座4期の通算5期。棋戦優勝は3回。将棋界でも屈指と言われる豊富な研究量を誇り、対局でも「負けない将棋」に徹し千日手や持将棋もいとわない。今期の王将リーグでは、5勝1敗で並んだ西田拓也五段(33)とのプレーオフを制し、2020年度の第70期以来4期ぶり2度目の挑戦権を獲得した。本シリーズでは初の王将奪取と無冠返上を狙う。
両者のこれまでの公式戦対戦は全25局で、藤井王将の18勝7敗。直近の対戦は昨年9月に行われた第72期王座戦五番勝負で、藤井王将がシリーズ3連勝を飾った。両者は藤井王将がデビュー以来の研究パートナーとして知られているほか、2023年に藤井王将が八冠独占を目指して戦った王座戦五番勝負での“死闘”も記憶に新しい。
両者はタイトル戦では4度目の激突となるが、2日制番勝負は初。永瀬九段は、「藤井さんは2日制の経験値がずば抜けている。まずは自分のイメージと現実のすり合わせが必要で、学習していくしかない」と警戒していた。一方、藤井王将は「VSも含めてかなり対局をして頂いていて、その強さをよく知っている。作戦面を含めた準備や、良いコンディションで臨むことが求められる」と気を引き締めていた。
持ち時間は各8時間の2日制。振り駒の結果、先手は永瀬九段に決まった。第2局以降は先手・後手が交互に入れ替わる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
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