「無償化になれば子どもの選択肢が増える」
文科省の「子供の学習費調査」で学校教育費の内訳を見ていくと、「通学関係費」など、授業料以外の負担も大きいことがわかる。
中室教授は「授業料の無償化が経済学的にどういう意味があるのかというと、家計に資金制約があって子どもが望む教育を受けられない場合に、補助金によって望む教育が受けられる、ということだ。高校に限らず、無償化になれば子どもにとってみれば選択肢が増えるということが分かっている。進学先が変わる、あるいは進学しないと思っていた人が進学するなど、良い影響は確実にある。だが、この無償化の成否は、実は授業料だけではなく、“それ以外の部分”に補助があるかどうかによって決まるという研究もある。通学関係費の割合も大きいことを考えると、例えば『通学費の補助をせず、本当に授業料を無償化するだけで子どもの選択肢が増えるのか』ということは考えなければならない。これから無償化の制度設計をしていくうえで、授業料だけでよいのかという議論は出てくるのでは」と述べた。
「学校外活動費」はほぼ塾?
