■創生どころか後退…地方の抱える問題

地方創生2.0
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 「若者・女性に選ばれる楽しい地方作り」を掲げている、地方創生2.0。この10年で、1.3兆円の交付金が地方に渡ったものの、思ったような成果が上がっていないのが実情だ。東京への一極集中は止まらず、また人口減少、少子化のペースが想定を上回ったことも要因にあげられている。合計特殊出生率は、2014年の1.42に対し、目標は1.8だったが、2023年は1.2と後退。東京圏への転出入は、転入超過が2014年に10.9万人で、目標は「均衡」だったが、2023年は11.5万人とさらに強まった。実質成長率も2013年度までの10年間が年平均0.7%で、目標は1.5~2%だったが、2023年度までの10年間は年平均0.5%と下がっている。

 片山氏は女性の流出について「大学を地方に移したかといえば、すさまじい反対もあってできなかった。特に女子にとっては地元に自分の偏差値に合う、自分が行きたい大学がある確率が低いので、絶対に東京や関西圏に行ってしまう。行ってしまうと『はよ、嫁に行け』というおっさんもいなければ『よう、ねえちゃん』みたいな扱いもされない。人間関係が希薄だから楽だと戻らない人も多い。ただ、そうは言いながらも後悔している人、スローライフにもいいことがあるよなという人もいる」と述べた。

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