■フィリピンで暮らす「無国籍」残留日本人
ウエハラ・パムフィラさん、トヨコさん、トミコさん
首都マニラからプロペラ機とボートを使って5時間。眩い青の先に、目的地のリナパカン島があった。2023年、この島で出迎えてくれたのはウエハラ・パムフィラさん、そして妹のトヨコさん、トミコさんだ。
小さな離島で日本人の父親を持つ3姉妹は、苦難を乗り越え生きてきた。戦前フィリピンには多くの日本人が移り住んでおり、最盛期にはおよそ3万人と言われる。現地のフィリピン人と結婚し家族を持った人も多くいた。
日本軍 フィリピンに侵攻
ところが、日米の開戦とともに、アメリカの統治下にあったフィリピンに日本軍が侵攻。日本軍への戦争協力を強いられた在留邦人は、フィリピン人からも敵とみなされた。
「覚えているのは日本兵が『戦争が始まったから』と言って、私の父をトラックに乗せて連れて行ったことです」(ウエハラ・パムフィラさん)
「無国籍」として戦後を生きることに…