この世界が注目した「コンクラーベ」は、前任の266代・フランシスコ教皇が2025年4月21日に88歳で死去したことに伴い行われた、次の教皇を決める選挙。教皇の任期はなく原則、死去しない限り行われない(※過去に一度、高齢を理由とした辞職はあり)。選挙は、教皇の死後20日以内に行われる。

「よく言われるのは『神の代理人』。人間味はもちろん人間だからあるけど、神に最も近い人間。カトリック教会ではそういう位置づけになっている」(松本教授)

 神の代理人を決める「コンクラーベ」は、ラテン語で直訳すると「鍵と共に(秘密の場所)」と解釈されている。そのため、投票は徹底した秘密裏に行われる。召集されたのは80歳以下の「枢機卿」133人。彼らは、スマホなど通信機器は没収され、外部と完全に隔離された環境で投票を行う。

ローマ教皇とはどんな存在?
この記事の写真をみる(2枚)