将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、王座、棋聖、棋王、王将、22)に永瀬拓矢九段(32)が挑戦する第83期名人戦七番勝負第4局が5月18日、大分県宇佐市の「宇佐神宮」で指し直し局を開始した。注目の一戦は対局1日目の17日午後5時3分に千日手が成立。18日午前9時からの指し直し局は、先後を入れ替え永瀬九段の先手番で始まった。
藤井名人が3連覇に“王手”をかけて迎えた第4局は、角換わりの出だしからじっくりとした進行に。午後には長考合戦となったが、攻め合いを目指した結果、同一局面が4回現れ午後5時3分に千日手が成立した。両者の対局での千日手成立は、2022年の棋聖戦五番勝負第1局で2回発生した以来、3年ぶり3回目だった。
藤井名人は「先手番だったので千日手は本意ではなかったが、やむを得ない形になってしまった」とコメント。一方、機敏な仕掛けで千日手に誘導した永瀬九段は「後手番は千日手を目指すのは自然な印象。後手番側の視点とするとそういうところもあるのかなと思う」と振り返っていた。
第4局の舞台、両者の持ち時間をチェック




